飲食店の予約・顧客管理を効率化したいと考えている方にとって、「レストランボード」は気になる選択肢の一つではないでしょうか。無料で使える点が魅力的ですが、「本当に使いやすいのか」「評判はどうなのか」「他の予約システムと比べてどうなのか」といった疑問を抱く方も少なくありません。この記事では、実際の口コミや導入事例をもとに、レストランボードの評判や機能、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。さらに、他社サービスとの比較やどんな店舗に向いているのかも詳しくご紹介します。導入を検討している飲食店オーナー・店長の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
レストランボードとは?基本機能とできること
レストランボードは、株式会社リクルートが提供する飲食店向けの予約・顧客管理システムです。直感的な操作性と、無料で使える充実した機能により、個人経営の飲食店から中規模店舗まで幅広く利用されています。
以下に、レストランボードの主な機能と特徴を整理します。
主な機能一覧
機能カテゴリ | 内容 |
予約管理 | 電話予約やホットペッパーグルメ経由のネット予約を一元管理。 ネット予約枠の自動反映や、予約ステータスの共有に対応。 |
顧客管理 | 来店履歴や予約履歴、アレルギー情報・来店頻度などを蓄積。 接客やリピート促進に活用可能。 |
席管理 | 店舗の座席レイアウトに応じたリアルタイムな空席状況の可視化。 ダブルブッキングを防止し、スムーズな案内を実現。 |
分析機能 | 来店傾向・予約数・キャンセル率などのデータを 自動で集計し、運営改善に活用。 |
通知・リマインド | 予約確認やリマインドの自動送信で、 ドタキャン防止・顧客満足度向上に貢献。 |
スタッフ共有 | 予約・顧客情報をリアルタイムでスタッフ全員と共有し、 引き継ぎや対応ミスを減少。 |
導入・操作がシンプルで使いやすい
レストランボードはiPad専用アプリとして提供されており、iOS端末があればすぐに利用を開始できます。クラウド型のシステムのため、店舗内外を問わずリアルタイムにデータの確認や操作が可能です。
連携可能なサービス
・ホットペッパーグルメ(ネット予約自動連携)
・Airレジ(リクルート提供のPOSレジ)
・その他グルメサイト(ぐるなび・食べログ など)
・Airウェイト(受付・順番待ち管理)
これらを組み合わせることで、集客・予約管理・会計・シフト管理までをワンストップで行えるのが大きな魅力です。各サービスとの連携方法は以下の記事をご確認ください。
レストランボードの良い評判・口コミまとめ
レストランボードは、無料で使える高機能な予約管理システムとして、多くの飲食店から高い評価を得ています。特に操作のしやすさや他サービスとの連携、コストパフォーマンスの面で好評です。
以下、実際の利用者の口コミやレビューから、よく挙げられるポジティブな評価をまとめました。
良い口コミ①:無料でここまで使えるのはありがたい
「無料とは思えないほどの機能が揃っている。」「ホットペッパーグルメとの連携もスムーズで、ネット予約の管理が楽になった。」などの口コミが見られました。多くのユーザーが「無料プランでも実用的」と評価しており、初期費用やランニングコストを抑えたい店舗にとっては大きなメリットとなっています。
良い口コミ②:UIが直感的でスタッフにも教えやすい
「ITが苦手でも感覚的に使える。」「予約の入力や変更もドラッグ&ドロップでできるのが便利。」などの口コミが多く書かれていました。レストランボードはiPad操作に最適化されたインターフェースを採用しており、初めて使うスタッフでも短時間で慣れるとの声が多くあります。
良い口コミ③:Airレジやシフトボードとの連携が便利
実際にレストランボードを利用した人は「POSレジ(Airレジ)やシフト管理(シフトボード)との連携がスムーズ」「店舗運営の効率が飛躍的に上がった」と記載していました。同じリクルートグループのサービスとの連携性の高さも評価されています。データの二重入力が不要になることで、業務の効率化に繋がっています。
その他の良い評判
・予約ステータスが色分け表示で見やすい
・顧客情報が蓄積でき、リピーター管理に活用できる
・店舗の規模に合わせてカスタマイズしやすい
これらの口コミからも分かるように、レストランボードは「コストを抑えつつ、しっかりと予約管理をしたい店舗」にとって非常に魅力的なツールだといえます。
レストランボードの悪い評判・注意点は?
レストランボードは多くの飲食店から高評価を受けていますが、すべての店舗にとって完全無欠なツールというわけではありません。実際の口コミやレビューには、いくつかの不満点や注意すべき点も見られます。
ここでは、導入を検討する上で把握しておきたい「悪い評判・ネガティブな意見」を紹介します。
悪い口コミ①:機能がややシンプルで物足りない場合も
特に複数店舗を運営している企業や、大規模店では、「データ分析が限定的」「機能の自由度が低い」といった声が見られます。無料であることの反面、高機能を求める層には不向きといえるでしょう。
悪い口コミ②:カスタマーサポートにムラがある
サポート体制については、「丁寧だった」という意見がある一方で、「返答が遅かった」「対応が分かりづらかった」といった口コミもあり、対応の質にばらつきがあることがわかります。
悪い口コミ③:Googleで予約には対応していない
現時点で、Googleで予約(Reserve with Google)との連携には対応していないため、Google検索やGoogleマップ経由での予約を導入したい店舗には不向きといえます。
その他の注意点
・iPad専用アプリのため、Androidタブレットでは使えない
・ネット環境が不安定な場合、リアルタイム同期に影響が出る
・ネット予約導入にはホットペッパーグルメ掲載が前提となることが多い
こうした点を踏まえ、レストランボードは「コスト重視の小規模店舗」や「基本的な予約・顧客管理を重視する店舗」には適していますが、多機能性や柔軟性を求める店舗では他の選択肢も視野に入れるべきでしょう。
レストランボードのメリット・デメリットを比較表で解説
レストランボードには数多くの利点がありますが、導入前に確認しておくべき注意点も存在します。ここでは、メリットとデメリットを1つの表に整理し、全体像をつかみやすくしました。
レストランボードのメリット・デメリット比較表
項目 | メリット | デメリット |
料金 | 基本機能はすべて無料で利用可能 | 高度な機能を求める場合は他ツールの検討が必要 |
操作性 | iPadに最適化された直感的UIで使いやすい | Android端末やPCでは利用不可 |
予約管理 | ホットペッパーグルメと自動連携が可能 | Googleで予約には非対応 |
業務連携 | Airレジやシフトボードと連携可能 | 外部サービスとの柔軟な連携には限界がある |
顧客管理 | 来店履歴や顧客情報を蓄積・活用できる | セグメント配信や細かい分析機能は限定的 |
サポート体制 | サポートがある(FAQ、問い合わせ対応) | 利用者によって対応の質に差がある場合も |
通信環境 | クラウドでリアルタイム共有が可能 | オフライン環境では利用が制限される |
店舗タイプ別のおすすめ度
店舗タイプ | おすすめ度 | 理由 |
小規模な個人経営の店舗 | ★★★★★ | コストを抑えて基本機能をしっかり使える |
中規模の飲食店 | ★★★★☆ | 十分な機能性。ただし拡張性はやや物足りない |
多店舗展開・高価格帯業態 | ★★☆☆☆ | 高度な分析や多拠点対応を重視するなら他サービスが有利 |
このように、コストパフォーマンスや基本機能の充実度では非常に優れていますが、高度なカスタマイズやチャネル連携を求める場合には注意が必要です。
レストランボードと他社の予約管理システムを比較
飲食店向けの予約管理システムには、レストランボード以外にも多くの選択肢があります。
ここでは、よく比較される主要な予約管理ツールであるAirレジ(予約機能)、トレタ、Rリザーブ(アールリザーブ) と比較し、それぞれの特徴や違いを整理します。
予約管理システムの比較表
サービス名 | 特徴 | Googleで予約連携 | 月額費用 | 対象店舗規模 |
レストランボード | ホットペッパーと連携。 基本無料で使える飲食店向け予約管理 |
× | 無料 | 小~中規模店舗 |
Airレジ(予約機能) | POSとの統合に強く、 Airシリーズとの連携も充実 |
× | 基本無料 (有料機能あり) |
小規模〜中規模 |
Rリザーブ | 飲食店に特化。Googleで予約対応、 テーブル管理に強い |
◯ | 記載無し (キャンペーン実施中) |
小~中規模店舗 |
トレタ | 予約台帳の高機能化、CRMや分析も可能 | ◯ | 記載無し | 中〜大規模店舗 |
レストランボードはどう位置づけられる?
レストランボードは、初期費用・月額費用がかからず、ホットペッパーとの連携が前提の飲食店にとって非常に導入しやすい選択肢です。ただし、Googleで予約などの外部集客チャネルを活用したい場合や、細かな分析・拡張を求める場合は、Rリザーブやトレタも検討対象となるでしょう。他の予約台帳の特徴も気になる方は以下の記事をチェックしてみてください。

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レストランボードの導入事例|実際の飲食店の声
ある飲食店では、これまで紙の予約台帳を使って管理していましたが、記入ミスや情報の共有不足によってダブルブッキングや案内ミスが発生していました。
導入前の課題
・紙の台帳では、電話予約の聞き間違いや記入漏れが起こりやすかった
・スタッフ間で予約情報が正確に共有されておらず、来店時の対応に不備が出ることもあった
レストランボードを導入したことで、次のような効果が得られたと報告されています。
導入後の改善ポイント
・予約情報がリアルタイムで共有されるようになり、ダブルブッキングがゼロに
・iPad上で予約状況と座席配置が確認できるため、新人スタッフでもスムーズに案内可能に
・予約件数やキャンセル率などのデータを自動で蓄積し、売上分析や業務改善に活用できるようになった
このように、紙ベースでの運用からデジタル管理に切り替えることで、業務の正確性とスピードが大きく向上したことが、公式導入事例からも明らかです。
レストランボードに関するよくある質問(FAQ)
レストランボードを導入検討している飲食店の方から寄せられるよくある質問(FAQ)をまとめました。導入前の不安や疑問を解消し、スムーズな判断の参考にしてください。
Q1. 本当に無料で使えるのですか?
はい、基本機能は完全無料で利用可能です。 予約管理・顧客管理・座席管理などの主要機能は、月額料金や初期費用なしで利用できます。
ただし、ホットペッパーグルメとの連携には別途媒体掲載料が発生する場合があります。
Q2. iPadがないと使えませんか?
基本的にはiPad専用アプリです。 レストランボードはiPadに最適化されたUIを持つ専用アプリです。AndroidタブレットやPCでは利用できません。
iPadをお持ちでない場合は、新規導入が必要になります。
Q3. Googleで予約には対応していますか?
現時点では、Googleで予約(Reserve with Google)には非対応です。 Google検索やGoogleマップからの直接予約を受け付けたい場合は、Rリザーブやトレタなどの対応サービスを検討してください。
Q4. どのくらいの期間で導入できますか?
環境が整っていれば、最短1日で導入可能です。 iPadとインターネット環境があれば、アプリをインストールするだけですぐに使い始められます。
基本操作もシンプルなため、スタッフ教育も最小限で済みます。
Q5. 顧客情報の取り扱いは安全ですか?
リクルートが提供するサービスであり、セキュリティ対策は施されています。 顧客情報はクラウド上で安全に管理されており、通信は暗号化されています。
ただし、iPad本体の管理やアカウント権限の設定は店舗側で適切に行う必要があります。
まとめ|レストランボードはこんな人・店舗に最適!
レストランボードは、予約や顧客情報を効率的に管理できる無料のツールとして、小規模から中規模の飲食店を中心に高い評価を得ています。特に、ホットペッパーグルメと連携してネット予約を自動で取り込める点が、業務負担の軽減に役立ちます。iPadとインターネット環境さえあれば導入でき、操作も直感的で、ITに不慣れなスタッフでも扱いやすい設計です。一方で、Googleで予約との連携がないなどの制限もあるため、目的や運営スタイルに合わせた選定が重要です。コストを抑えつつ、予約管理の効率化を図りたい店舗には非常に適したサービスといえるでしょう。