【無料テンプレート付き】飲食店の予約帳ノートおすすめ6選|紙・デジタルを比較

スムーズな予約管理を行うために「予約帳ノート」を活用している飲食店も多いのではないでしょうか。ひとくちに予約帳といっても、昔ながらの紙ノートから最新のデジタルアプリまで選択肢は多岐にわたります。「どれを使えばいいのか分からない」「紙とデジタル、どちらが合っているのか迷っている」という飲食店オーナーの声もよく聞かれます。
本記事では、紙の予約帳とデジタル予約帳の違いや特徴を比較し、おすすめの製品や無料テンプレートもご紹介します。さらに、現場で実際に取り入れられている併用の運用法も解説します。

目次

飲食店で使う予約帳(ノート)の選び方

飲食店で予約帳(ノート)を選ぶときは、デザインや価格よりも 「どれだけ作業ストレスを減らせるか」 が大切です。予約は電話・ネット・来店など複数の経路から入り、ピーク時には短時間で何件も処理することがあります。そうした状況でも使いやすい予約帳には、いくつか共通したポイントがあります。

① 見開きで全体が把握しやすいか

週・月単位で客入りの傾向が見えると、店の回転を意識しながら予約を受けられます。特に忙しい週末は、見開きの視認性がそのままミス防止につながります。

② メモ欄が広く、書き込みやすいか

「席の希望」「苦手食材」「アレルギー」「お祝い用途」など、予約ごとに必要な情報は意外と多いものです。メモ欄が狭いと別紙に書く必要が出てきて、結果として伝達ミスの原因になります。

③ 文字の視認性と書き心地

手書きの数字や名前が読みづらいと、後から確認するときに混乱しやすくなります。紙の色、罫線、文字がにじまない紙質などは、毎日使う上で小さなストレスを軽減します。

④ 耐久性(1冊を半年〜1年使えるか)

予約帳は水回りや厨房のそばに置かれるため、簡単にページが折れたり破れたりする紙だと管理しづらくなります。厚紙の表紙や丈夫な綴じ方のものは、長期間使っても崩れにくいのが特徴です。

⑤ 店舗の営業スタイルに合っているか

席数が多い店舗は「1ページあたりの予約枠数が多いタイプ」、 常連が多く細かいメモを書きたい店舗は「余白が大きいタイプ」など、店舗の特性によって選ぶべきノートは変わります。
これらのポイントを押さえておくと、日常の予約管理がスムーズになり、スタッフ全員が迷わず使える予約帳を選びやすくなります。とくに繁忙日ほど「見やすさ」と「メモのしやすさ」が差を生むため、紙の予約帳を使い続ける場合はこの2点を優先して選ぶのがおすすめです。

飲食店におすすめの紙予約帳ノート3選

アナログタイプの予約帳は、導入コストが低く操作も簡単なため、個人経営の飲食店やITに不慣れな現場でも根強い人気があります。ここでは、通販サイトなどで入手しやすく、飲食店での実用性が高い紙予約帳を3つ厳選して紹介します。

① みつや|飲食店 予約受付ノート

レジスター伝票と店舗用品を取り扱っているみつやが販売しているのは飲食店などの予約受付向けのオリジナルの予約受付ノートです。レストランや居酒屋など、幅広い飲食店で利用できるノートで、予約記入欄は1ページにつき合計3日分、または24件分の内容が記入可能です。
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② コクヨ(KOKUYO)|2025 キャンパスダイアリー

コクヨ(KOKUYO)のスケジュール帳は、コンパクトなB5サイズで持ち運びしやすく、限られたカウンターのスペースでも使いやすい設計です。30分単位での記入欄があり、細かい予約時間の管理に適しており、美容室やカフェなど、時間ごとの回転が早い業態にも対応できます。
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③ fogman|スケジュール帳 デイリー Todoリスト

fogmanのスケジュール帳は、好きな日付から自由に使い始められるタイプで、曜日や日付があらかじめ印字されていないため、いつからでもスタートできます。フォーマットもシンプルで、飲食店以外のサービス業にも広く使われており、汎用性の高い予約帳です。
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無料で使える飲食店用予約帳テンプレート(Excel・PDF)

紙の予約帳を自作したい、あるいはコストを抑えて運用したい店舗には、無料でダウンロードできる予約帳テンプレートの活用がおすすめです。ExcelやPDF形式で提供されているテンプレートを使えば、自店のスタイルに合ったフォーマットで効率よく予約管理ができます。

Excelテンプレートのメリットと活用法

Excel形式のテンプレートは、時間枠や項目のカスタマイズが容易で、パソコン上での管理にも適しています。
例えば以下のような用途に活用できます。

・30分・1時間ごとの予約枠の設定
・自動計算による日別・週別の予約数の集計
・カラーで曜日や時間帯を分類して視認性を向上

印刷して紙ベースの予約帳としても活用できるため、アナログとデジタルの中間的な使い方をしたい店舗に最適です。
Excelのテンプレートはこちらから

PDFテンプレートのメリットと活用法

PDFテンプレートは、印刷してそのまま手書きで使える点がメリットです。デジタル編集はできないものの、フォーマットが整っているため、店舗での即時運用に便利です。主に以下のような形式が用意されています:

・日付・時間・名前・人数・連絡先を記入する基本フォーマット
・1日1ページ型、1週間見開き型など複数の形式
・モノクロ印刷にも対応したシンプル設計

スタッフ全員が共通の形式で運用できるため、記入ミスや情報の抜け漏れを防ぎやすくなります。
PDFテンプレートはこちらから

紙の予約帳を使い続けるメリット

紙の予約帳には、デジタルにはない独自の良さがあります。長く飲食店を運営しているオーナーほど、「紙だからこそ扱いやすい」と感じる場面は多いはずです。ここでは、紙の予約帳を使い続けるメリットを整理して紹介します。

① 誰でも直感的に使える

アルバイトや新人スタッフでも、紙の予約帳なら見た瞬間に書き方が分かります。操作説明が不要で、電話を取りながら即座に記入できるため、忙しい時間帯のストレスが少なくなります。

② 一覧性が高く、感覚的に状況を把握できる

ページを開けば、その日の予約状況や混み具合がひと目で分かります。特に常連が多い店舗や、口頭での連携が多いお店では、この“感覚的に把握できる”という点が非常に重要です。

③ 書き込みの自由度が高い

顧客の好み、アレルギー、席の希望、スタッフ間のメモなど、デジタルでは枠に収まらない情報も自由に書き込めます。ちょっとしたニュアンスや、その場の状況も残しやすく、接客の質向上に役立ちます。

④ コストが抑えられる

紙の予約帳は数千円程度で購入でき、特別な機材や月額費用も不要です。小規模店や、まだオンライン予約が少ない店舗にとっては、初期コストの低さは大きなメリットになります。

⑤ トラブル時のリスクに強い

端末トラブルやネット障害が起きても、紙の予約帳であれば普段どおりに運用できます。飲食店は現場での予期せぬトラブルがつきものですが、紙なら「開けばすぐ書ける」という手堅さがあります。

紙の予約帳は、長年の飲食店運営で培われた“実務に合った形”が残っている管理方法です。特に、落ち着いた接客や常連との関係を大切にしている店舗では、今でも強い味方になっています。

紙の予約帳だけでは起きやすいトラブル

紙の予約帳は直感的で扱いやすい一方、店舗の規模や予約数が増えるほど、どうしても避けにくいトラブルが出てきます。ここでは、実際の飲食店でよく起こる“紙ならでは”の課題を整理し、なぜ発生しやすいのかを説明します。

① ダブルブッキングが発生しやすい

手書きで管理していると、記入のタイミングが重なったり、ページを飛ばしてしまったりして、無意識のうちに同じ時間帯に複数の予約を書き込んでしまうことがあります。特に週末やピークタイムは電話が連続して鳴くため、焦りから見落としが起こりがちです。

② 情報の伝達漏れが起きる

アレルギー、席の希望、コースの変更など、予約時に聞いた細かい情報は紙の余白に書かれることが多いですが、スタッフ間で共有されずに見落とされるケースがあります。メモが埋もれてしまうと、接客の質に影響してしまうこともあります。

③ キャンセル・変更履歴が追えない

キャンセルの連絡が入っても、以前の予約情報が紙のページに散らばっているため、“どの情報が最新なのか”を瞬時に判断しにくいことがあります。履歴が残りにくいことで、過去のミスの原因分析もしづらくなります。

④ 書き漏れ・読み間違いが起こる

手書きゆえに、文字が読みにくかったり、スタッフによって書き方がバラバラになったりすることで、「名前が違っていた」「人数を読み間違えた」というトラブルが起こることがあります。

⑤ 忙しい時間帯ほど負担が大きくなる

紙での管理は“その瞬間”に書き込む必要があり、電話対応と同時進行になりやすいです。忙しさが増すほど記入が追いつかず、別紙やメモに一時的に書いてあとから書き移す流れになり、結果としてミスが増える要因になります。

紙の予約帳は優れた点も多いものの、予約件数が増えたり、複数スタッフが連携して店を回すようになると、どうしても限界が出やすくなります。こうした課題を把握しておくことで、今後の運用改善や“部分的なデジタル化”を検討する判断材料になります。

紙のままでもできる運用改善テクニック

紙の予約帳は、ちょっとした工夫を加えるだけでもミスが減り、日々の予約管理がぐっとラクになります。いきなりシステムに移行するのではなく、まずは紙の運用を見直すだけでも十分改善できるポイントがあります。

① 色付箋やマーカーで「重要情報」を視覚化する

苦手食材・お祝い用途・席希望など、特に見落としたくない情報は、色分けした付箋やマーカーで強調しておくと伝達漏れが減ります。視覚的に認識できるため、忙しい時間帯でもスタッフ間の共有がスムーズになります。

② シフトごとに「確認ルール」を明確にする

予約帳の書き方がスタッフによってバラバラだと、読み間違いや記入漏れの原因になります。
・予約の書き方
・略語の使い方
・メモ欄に書く情報の範囲
などを統一すると、共有の精度が上がり、トラブルも減少します。

③ キャンセル・変更連絡は別ノートに集約する

紙の予約帳は履歴が追いにくいため、キャンセルだけを記録する“キャンセル専用ノート”を用意すると、後から原因分析や傾向把握がしやすくなります。特に週末にキャンセルが多い店では、改善策を考える手がかりになります。

④ ピークタイムだけ「仮メモ表」を作る

土日や夜のピーク時は、その場で丁寧に書き込む余裕がないことがあります。こうした時間帯は、最低限の情報を走り書きできる“仮メモ表”を用意しておくと、書き漏れの防止につながります。落ち着いたタイミングで予約帳に転記するだけで整理が可能です。

⑤ スタッフ全員が見られる場所に置く

予約帳をレジ横・厨房入り口・ホール裏など、スタッフが必ず通る場所に固定すると、自然と確認の習慣が付きます。ページを閉じっ放しにしないだけでも、見落としは大幅に減ります。

紙の予約帳だけでも、こうした“小さな改善”を積み重ねることで、予約管理の精度はしっかり向上します。ただし、予約件数が増えてくると、紙だけでは追いつかない場面も出てきます。この先では、紙運用と相性の良い「部分的なデジタル化」という選択肢について紹介します。

紙の予約帳と併用するという選択肢

予約帳を紙のまま使い続けながら、「負担が大きいところだけ」をデジタル化する方法があります。システムを全面導入する必要はなく、まずは紙では補いにくい部分だけを任せることで、無理のない運用が実現できます。

① ネット予約だけ自動で反映させる

紙の予約帳の弱点は、ネット予約が入ったときに“書き写す作業”が必要な点です。
ネット予約部分だけをデジタル管理にすると、転記ミスが防げて、紙の予約帳との併用がスムーズになります。

② キャンセルや人数変更だけ自動通知にする

キャンセルや変更は見落としやすく、紙の管理では情報の更新が負担になりがちです。
通知だけをデジタル化することで、紙に書き写すかどうかの判断がすぐにでき、反映漏れを減らせます。

③ 週末や繁忙日だけオンライン受付を解放する

平日は紙で十分でも、週末だけ予約が集中する店は多いです。
“週末のみデジタル化”という柔軟な使い方をすることで、紙だけのときより作業がスムーズになり、ミスも減少します。

④ 予約履歴の保存だけをデジタル化する

紙の予約帳では過去履歴を見返しにくいですが、履歴だけのデジタル化なら負担が少なく、繁忙期の傾向分析にも役立ちます。紙の運用を維持しながら、必要な情報だけ逃さず保管できます。

⑤ 紙の予約帳をメイン、システムを補助として使う

いきなりフルデジタルに切り替える必要はありません。
紙の予約帳を中心にしつつ、
・書き写し作業
・伝達漏れ
・キャンセル更新
などの“紙だけでは大変なところ”をサポートする形なら、スタッフ全員が抵抗なく取り組めます。

紙運用に慣れている店舗こそ、少しのデジタル化によって負担が大幅に軽くなります。この後は、こうした“部分的なデジタル化”と相性の良い予約システムを紹介します。

飲食店向けデジタル予約帳おすすめ3選

デジタル予約帳は、スマートフォンやタブレットを活用してリアルタイムでの予約管理や情報共有を可能にするツールです。ここでは、飲食店オーナーからの評価が高く、導入実績のあるおすすめアプリを3つ紹介します。

R reserve(アールリザーブ)

Rリザーブは、Googleの「Reserve with Google(旧:Googleで予約)」と連携できる飲食店専用のネット予約システムです。
現在キャンペーン実施中なので月額4,980円・初期費用無料で導入でき、定額制で予約手数料も不要のため、コストを抑えて運用できます。また、専任スタッフによるサポート体制も整っており、初めての店舗でも安心して導入可能です。

予約が入るとメール・アプリ・LINE転送など多彩な方法で通知され、予約の見逃しを防ぎます。
さらに予約台帳や顧客管理など日々の業務を支える機能を備え、店舗運営を効率化します。

TORETA(トレタ)

TORETAが提供するトレタ予約台帳は、飲食店向けに特化した予約・顧客管理システムで、Googleで予約との連携が可能です。直感的な操作性とシンプルなデザインが特徴で、複数の予約サイトの情報を一元管理できます。
また、予約データをもとに顧客管理を行い、リピーターの獲得にも役立ちます。

レストランボード(Restaurant BOARD)

レストランボードは、リクルートが提供する無料で使える飲食店向け予約台帳サービスです。
紙の予約台帳に近いレイアウトと直感的な操作性で、現場スタッフの負担を軽減します。
ホットペッパーグルメと連携することで、Web予約の自動取り込みにも対応しています。

他のデジタル予約台帳も見たい方は以下の記事をチェックしてみてください。

まとめ

飲食店の予約管理は、業務の正確さや顧客満足度に直結する重要な要素です。紙の予約帳は導入しやすく手軽に使える一方で、情報の蓄積や共有といった点ではデジタル予約帳に優位性があります。どちらか一方に絞る必要はなく、紙とデジタルを併用することで柔軟かつ実用的な運用も可能です。まずは自店の予約業務の現状を見直し、最適なツールや運用方法を選定することで、日々の業務の質を確実に向上させることができるでしょう。

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