WordPressに予約システムを導入すると、予約受付や顧客管理を効率化できます。
本記事では、WordPress予約システムの導入方法や選び方、おすすめのプラグイン・サービスを紹介します。
目次
WordPressに予約システムを導入する方法
WordPressに予約システムを導入する方法は、主に「予約プラグイン」「外部予約システム」「予約フォーム」の3種類です。
それぞれ導入コストや使える機能が異なるため、自社の運用方法や予約件数に合わせて選ぶことが重要です。
予約プラグインを使う
WordPressで本格的な予約機能を導入したい場合は、予約プラグインがおすすめです。
主な機能は以下のとおりです。
- 予約カレンダー表示
- 空き状況管理
- 自動返信メール
- Googleカレンダー連携
- オンライン決済
予約ページをWordPress内で作成できるため、サイトデザインを統一しやすい点もメリットです。一方で、プラグインによっては有料ライセンスが必要になったり、定期的なアップデート対応が必要になったりする場合があります。
外部予約システムを埋め込む
手軽に導入したい場合は、外部予約システムの活用も有効です。
例えば以下のようなサービスがあります。
⚪︎Rリザーブ
⚪︎Square予約
⚪︎SELECTTYPE
⚪︎Airリザーブ
外部サービスを利用するメリットは次のとおりです。
- 導入しやすい
- 管理画面が使いやすい
- 顧客管理機能が充実している
- システム保守の負担が少ない
予約管理を効率化したい事業者に向いている方法です。ただし、サービスによっては月額費用が発生するため、導入前に料金体系を確認しておきましょう。
予約フォームを設置する
簡易的な予約受付であれば、予約フォームでも対応できます。
例えば以下のようなケースに適しています。
- 個人サロン
- 小規模スクール
- イベント申込み
- 無料相談受付
予約フォームは導入コストを抑えやすい反面、予約枠の自動管理は苦手です。予約数が増えると管理が煩雑になるため、運用規模によっては予約システムへの移行を検討しましょう。
WordPress予約システムでできること
WordPress予約システムは、単に予約を受け付けるだけではありません。予約管理の効率化や顧客対応の負担軽減につながる機能も利用できます。
ここでは、WordPress予約システムでできる主な機能を紹介します。
予約カレンダーの表示
予約システムを導入すると、ユーザーが空き状況を確認できる予約カレンダーを設置できます。
予約カレンダーを設置するメリットは以下のとおりです。
- 空き日時をひと目で確認できる
- 電話やメールでの問い合わせを減らせる
- 24時間予約を受け付けられる
ユーザー自身が空いている日時を選択できるため、予約までの導線をスムーズにできます。
予約フォームの作成
予約フォームでは、予約に必要な情報を取得できます。
入力項目の例は以下のとおりです。
- 氏名
- 電話番号
- メールアドレス
- 希望日時
- 予約内容
- 備考欄
業種やサービス内容に合わせて入力項目をカスタマイズできる点も特徴です。
自動返信メールの送信
多くの予約システムでは、自動返信メールを設定できます。
自動返信メールで送信できる内容の例は以下のとおりです。
- 予約完了通知
- 予約内容の確認
- リマインド通知
- キャンセル受付通知
手動でメールを送る手間を減らせるため、業務効率化につながります。
予約状況の管理
予約情報は管理画面から一元管理できます。
管理できる内容の例は以下のとおりです。
- 予約一覧の確認
- 予約変更
- 予約キャンセル
- 顧客情報の管理
- 利用履歴の確認
予約件数が増えても管理しやすくなるため、人的ミスの防止にも役立ちます。
オンライン決済との連携
予約時に決済まで完了できるシステムもあります。
主な決済方法は以下のとおりです。
- クレジットカード
- PayPal
- Stripe
- 各種キャッシュレス決済
事前決済に対応することで、当日の会計業務を効率化できます。また、無断キャンセル対策として活用できる場合もあります。
WordPress予約システムの選び方
WordPress予約システムを選ぶときは、機能の多さだけで判断しないことが大切です。
予約内容や運用体制に合っていないシステムを選ぶと、導入後に使いにくさを感じる可能性があります。
予約タイプに合っているか
まず確認したいのは、予約タイプに対応しているかです。
予約タイプには、主に以下のような種類があります。
⚪︎日時予約
⚪︎時間枠予約
⚪︎イベント予約
⚪︎レッスン予約
⚪︎宿泊予約
⚪︎個別相談予約
例えば、スクールやレッスンでは「時間枠予約」、セミナーでは「イベント予約」に対応したシステムが向いています。自社のサービスに合った予約形式を選びましょう。
日本語で使いやすいか
管理画面や予約画面が日本語に対応しているかも重要です。
特に以下の部分は確認しておきましょう。
⚪︎管理画面
⚪︎予約フォーム
⚪︎自動返信メール
⚪︎エラーメッセージ
⚪︎ヘルプページ
日本語対応が不十分だと、設定や顧客対応に時間がかかる場合があります。WordPress初心者の場合は、日本語で操作しやすいシステムを選ぶと安心です。
スマホから予約しやすいか
予約システムは、スマホでの使いやすさも重要です。
確認したいポイントは以下のとおりです。
⚪︎予約ボタンが見つけやすい
⚪︎カレンダーが見やすい
⚪︎入力項目が多すぎない
⚪︎画面遷移が少ない
⚪︎予約完了まで迷わない
スマホで予約しにくいと、途中離脱につながる可能性があります。導入前に、実際の予約画面をスマホで確認しておきましょう。
決済機能が必要か
予約時に料金を支払ってもらう場合は、決済機能の有無を確認しましょう。
主な決済機能には以下があります。
⚪︎クレジットカード決済
⚪︎事前決済
⚪︎現地決済
⚪︎キャンセル料の徴収
⚪︎継続課金
有料レッスンやイベント、オンライン相談などでは、事前決済に対応していると運用しやすくなります。ただし、決済機能は有料プランでのみ使える場合もあるため、料金プランの確認が必要です。
Googleカレンダーと連携できるか
普段からGoogleカレンダーで予定を管理している場合は、カレンダー連携の有無も確認しましょう。
Googleカレンダーと連携できると、以下のようなメリットがあります。
⚪︎予約予定を自動で反映できる
⚪︎スタッフの予定を確認しやすい
⚪︎予定の見落としを防ぎやすい
⚪︎ほかのスケジュールと一緒に管理できる
予約件数が多い場合や複数人で運用する場合は、カレンダー連携があると便利です。
無料プランでどこまで使えるか
無料で使える予約システムもありますが、機能制限があるケースもあります。
確認したい項目は以下のとおりです。
⚪︎予約件数の上限
⚪︎登録できるメニュー数
⚪︎スタッフ数
⚪︎決済機能の有無
⚪︎広告表示の有無
⚪︎サポートの範囲
まず無料プランで試し、必要に応じて有料プランへ切り替える方法もあります。ただし、本格運用を前提にするなら、有料プランの料金や機能も比較しておきましょう。
WordPressにおすすめの予約プラグイン
WordPressで予約システムを導入するなら、以下のプラグインがおすすめです。
WordPress予約プラグイン比較表
| プラグイン名 | 無料版 | Google カレンダー連携 |
決済機能 | 向いている店舗 |
| Booking Package | ○ | ○ | ○ | スクール・サロン・ レンタルスペース |
| Booking Calendar | ○ | △ | ○ | 個人事業主・小規模店舗 |
| Bookly | ○ | ○ | ○ | サロン・整体院・ジム |
| Amelia | ○ | ○ | ○ | スクール・イベント運営 |
| MTS Simple Booking | △ | △ | △ | 小規模事業者 |
※対応機能はプランやバージョンによって異なる場合があります。
Booking Package
特徴:
・日本語対応
・予約カレンダーを設置できる
・イベント予約にも対応
・WordPressとの親和性が高い
おすすめな事業者:
・スクール
・レンタルスペース
・イベント運営
・サロン
Booking Calendar
特徴:
・無料版から利用可能
・シンプルな操作性
・時間枠予約に対応
・導入実績が豊富
おすすめな事業者:
・個人事業主
・小規模サロン
・教室運営
・相談サービス
Bookly
特徴:
・オンライン予約に対応
・顧客情報を管理できる
・自動通知機能を利用できる
・拡張機能が豊富
おすすめな事業者:
・美容サロン
・整体院
・コンサルティング
・パーソナルジム
Amelia
特徴:
・デザイン性が高い
・イベント予約に対応
・Googleカレンダー連携が可能
・管理画面が見やすい
おすすめな事業者:
・スクール
・セミナー運営
・医療系サービス
・予約制店舗
MTS Simple Booking
特徴:
・シンプルな予約受付に向いている
・比較的軽量
・操作が分かりやすい
おすすめな事業者:
・小規模事業者
・個人サロン
・地域密着型店舗
WordPressにおすすめの外部予約システム
WordPressの保守負担を抑えたい場合は、外部予約システムの活用もおすすめです。予約フォームや予約ページを作成し、WordPressにリンクやコードを設置して利用できます。
WordPress対応の予約システム比較表
| サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 決済機能 | おすすめな事業者 |
| Rリザーブ | 無料 | 月額4,960円 (要問い合わせ) |
× | 飲食店 |
| SELECTTYPE | 無料〜 | 有料プランあり | ○ | スクール・イベント運営 |
| Square予約 | 無料〜 | 有料プランあり | ○ | サロン・整体院 |
| Airリザーブ | 無料〜 | 有料プランあり | △ | スクール・相談サービス |
| formrun | 無料〜 | 有料プランあり | △ | 個人事業主・小規模事業者 |
※料金や機能は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
R reserve(アールリザーブ)
予約受付から顧客管理までを一元化できる予約システムです。
業種に合わせて予約フォームを作成できるため、店舗運営やスクール運営など幅広い用途に活用できます。
SELECTTYPE(セレクトタイプ)

予約フォームやイベント受付フォームを簡単に作成できる予約システムです。
予約管理だけでなく、会員管理や決済機能にも対応しており幅広い用途で利用できます。
Square 予約

予約受付と決済をまとめて管理できる予約システムです。
予約管理だけでなく、店舗運営に必要な決済機能も利用したい事業者に向いています。
AirRESERVE(Airリザーブ)

24時間のネット予約受付に対応した予約システムです。
予約管理を効率化したい店舗やスクール、各種サービス業で活用されています。
formrun(フォームラン)

フォーム作成から顧客対応までを効率化できるサービスです。
シンプルな予約受付を導入したい場合や、小規模事業者の利用に向いています。
業種別に見るWordPress予約システムの選び方
予約システムは、業種によって必要な機能が異なります。
「人気の予約システム」を選ぶのではなく、自社の運用に合った機能が備わっているかを確認することが大切です。
サロン・美容系
サロンや美容系の店舗では、スタッフごとの予約管理やメニュー管理が重要です。
確認したい機能
- スタッフ指名予約
- メニュー別予約
- リマインドメール
- 顧客管理機能
- 事前決済機能
スクール・レッスン
スクールや習い事では、定員管理や複数日程の受付に対応しているかを確認しましょう。
確認したい機能
- 定員管理
- イベント予約
- 複数日程管理
- 自動通知機能
- オンライン決済
クリニック・整体院
医療系サービスでは、予約の取りやすさや患者情報の管理が重要になります。
確認したい機能
- 時間枠予約
- 予約変更機能
- 自動リマインド
- 顧客情報管理
- スマホ予約対応
イベント・セミナー
イベント運営では、参加人数の管理や申込受付の効率化が求められます。
確認したい機能
- イベント予約
- 定員設定
- キャンセル受付
- 一斉メール配信
- 決済機能
宿泊・レンタルスペース
宿泊施設やレンタルスペースでは、空き状況をリアルタイムで管理できるかが重要です。
確認したい機能
- カレンダー予約
- 空室管理
- 利用時間管理
- 決済機能
- 外部カレンダー連携
飲食店は専用システムも検討する
飲食店の場合は、一般的な予約プラグインだけでなく、飲食店向け予約システムも選択肢になります。
例えば、以下のような機能が必要になるケースがあります。
- 席管理
- コース予約
- 来店時間管理
- リマインド通知
- 顧客管理
必要な機能によっては、飲食店向けに開発された予約システムの方が運用しやすい場合もあります。
WordPress予約システムを導入する手順
WordPress予約システムは、以下の流れで導入します。
予約内容を整理する
まずは、何を予約してもらうのかを整理しましょう。
確認する項目
- 予約メニュー
- 受付時間
- 所要時間
- 定員
- キャンセル条件
- 事前決済の有無
必要な機能を洗い出す
次に、運用に必要な機能を明確にします。
確認する機能
- 予約カレンダー
- 自動返信メール
- リマインド通知
- 顧客管理
- 決済機能
- Googleカレンダー連携
プラグインまたは外部サービスを選ぶ
必要な機能が整理できたら、導入方法を選びます。
選び方の目安
- WordPress内で管理したい:予約プラグイン
- 保守の手間を減らしたい:外部予約システム
- 簡易的に始めたい:予約フォーム
予約ページを作成する
導入するシステムが決まったら、予約ページを作成します。
設定する項目
- 予約フォーム
- 予約カレンダー
- メニュー内容
- 料金
- 注意事項
- キャンセルポリシー
テスト予約をして動作確認する
公開前に、必ずテスト予約を行いましょう。
確認するポイント
- スマホで予約しやすいか
- 予約完了メールが届くか
- 管理画面に予約情報が反映されるか
- キャンセルや変更が正しく処理されるか
- 決済が正常に完了するか
公開前に動作確認をしておくことで、予約ミスや問い合わせ増加を防ぎやすくなります。
WordPress予約システムを導入するときの注意点
WordPress予約システムは便利な反面、導入前に確認しておきたいポイントもあります。トラブルを防ぐためにも、以下の点をチェックしておきましょう。
個人情報の管理に注意する
予約システムでは、顧客の個人情報を取り扱います。
主に管理する情報
⚪︎氏名
⚪︎電話番号
⚪︎メールアドレス
⚪︎予約履歴
⚪︎決済情報(システムによる)
情報漏えいを防ぐためにも、SSL化やアクセス権限の管理など基本的なセキュリティ対策を行いましょう。
プラグインの更新状況を確認する
予約プラグインを利用する場合は、更新頻度も確認することが重要です。
確認したいポイント
⚪︎定期的に更新されているか
⚪︎最新のWordPressに対応しているか
⚪︎サポート体制があるか
⚪︎利用者が多いか
長期間更新されていないプラグインは、不具合やセキュリティリスクにつながる可能性があります。
予約通知の見落としを防ぐ
予約が入っていても通知に気付かなければ、機会損失につながります。
おすすめの対策
⚪︎自動返信メールを設定する
⚪︎管理者通知を設定する
⚪︎Googleカレンダーと連携する
⚪︎定期的に予約状況を確認する
特に導入直後は、通知設定が正しく動作しているか確認しておきましょう。
無料プランだけでは機能が足りない場合がある
無料で利用できる予約システムもありますが、機能に制限があるケースがあります。
よくある制限
⚪︎予約件数の上限
⚪︎スタッフ数の上限
⚪︎決済機能の制限
⚪︎顧客管理機能の制限
⚪︎サポート対象外
導入後に機能不足で乗り換えることがないよう、将来的な運用も見据えて選ぶことが大切です。
WordPress予約システムに関するよくある質問
ここでは、WordPress予約システムの導入を検討している方からよく寄せられる質問をまとめました。導入前の疑問や不安を解消するために、ぜひ参考にしてください。
無料で予約システムを作れますか?
無料で利用できる予約プラグインや外部サービスを使えば、WordPressに予約システムを導入できます。
ただし、予約件数や決済機能、顧客管理機能などに制限がある場合があります。
WordPress初心者でも導入できますか?
外部予約システムであれば、WordPress初心者でも比較的導入しやすいです。
一方で、プラグインを細かく設定する場合は、WordPressの基本操作や管理画面の理解が必要になります。
予約システムに決済機能は付けられますか?
決済機能に対応した予約システムを選べば、予約時にオンライン決済を受け付けられます。
クレジットカード決済や事前決済に対応しているか、導入前に確認しましょう。
プラグインと外部予約システムはどちらがおすすめですか?
WordPress内で管理したい場合はプラグイン、保守や管理の負担を減らしたい場合は外部予約システムがおすすめです。
予約件数や必要な機能、運用体制に合わせて選びましょう。
WordPressに無料の予約プラグインはありますか?
Booking PackageやBooking Calendarなど、無料で利用できる予約プラグインがあります。
ただし、一部機能は有料版のみ利用できる場合があるため、導入前に機能制限を確認しましょう。
Googleカレンダーと連携できますか?
予約プラグインや外部予約システムによっては、Googleカレンダーとの連携に対応しています。
予約状況を自動で反映できるため、スケジュール管理を効率化したい場合に便利です。
予約システムの導入費用はいくらですか?
無料で利用できる予約プラグインや外部サービスもあります。
ただし、決済機能や顧客管理機能などを利用する場合は、有料プランへの加入が必要になるケースがあります。
WordPressと外部予約システムは連携できますか?
多くの外部予約システムは、予約ページへのリンク設置や埋め込みコードによってWordPressと連携できます。
WordPressの保守負担を抑えながら予約機能を導入したい場合は、外部予約システムも検討してみましょう。
まとめ|WordPress予約システムは用途に合わせて選ぼう
WordPress予約システムを導入することで、予約受付や顧客管理を効率化できます。
導入を検討する際は、以下のポイントを確認しましょう。
- 予約プラグイン・外部予約システム・予約フォームから選ぶ
- 業種に合った予約機能があるか確認する
- Googleカレンダー連携や決済機能の有無を確認する
- スマホから予約しやすいか確認する
- 将来的な予約件数も考慮して選ぶ
予約システムによって利用できる機能や運用方法は異なります。
予約管理の効率化や売上向上を目指すなら、外部予約システムの導入も選択肢の一つです。まずは必要な機能を整理したうえで、自社に合った予約システムを選びましょう。