食べログ英語対応切り替えガイド|メニュー翻訳・設定手順・集客アップの秘訣

訪日外国人観光客の増加に伴い、飲食店におけるインバウンド対応はますます重要になっています。その中でも、多くの外国人が利用するグルメサイト「食べログ」を英語対応させることは、集客力を高めるうえで欠かせないポイントです。

本記事では、なぜ食べログの英語対応が必要なのか、その仕組みや設定方法、さらに英語メニューの掲載方法や成功事例までをわかりやすく解説します。加えて、レビュー対応やSNS活用など、英語対応以外のインバウンド施策についても紹介します。

なぜ今「食べログの英語対応」が必要なのか?

インバウンド需要が高まる中、訪日外国人の「飲食店選び」における食べログの重要性が増しています。店舗情報を英語で表示できるようにすることは、外国人観光客の集客に直結する大きなチャンスです。ここでは、その背景と英語対応の必要性について解説します。

インバウンド需要の回復と飲食店への影響

コロナ禍の影響で一時停滞していたインバウンド需要は、2023年以降、急速に回復傾向にあります。日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2024年の訪日外国人観光客数は3,000万人を超え、過去最高水準に迫る勢いです。特に東京・大阪・京都といった都市圏では、観光客による飲食店利用が活発化しており、インバウンド対応の有無が集客に直結するケースも増えています。

訪日外国人の多くが、日本での食体験を旅の楽しみの一つとしており、レストラン選びは口コミやレビューに大きく影響されます。そのため、多言語対応、特に英語での情報発信は、競合との差別化にもつながる重要な要素となっています。

外国人観光客の情報源としての食べログの役割

食べログは、日本国内で高い信頼を得ているグルメサイトですが、訪日外国人にとっても有力な飲食店検索ツールとなりつつあります。 2024年には、食べログが多言語対応機能を強化したことにより、英語をはじめとした複数言語での店舗情報閲覧が可能となりました。

加えて、英語でのメニュー表記や営業時間、写真、レビューなどが充実している店舗は、外国人観光客にとって「安心して入れる店」として評価されやすく、結果的に集客力の向上に寄与しています。

食べログの英語対応機能とは?

食べログは、外国人観光客に向けた情報提供の手段として、英語をはじめとする多言語対応を強化しています。このセクションでは、具体的にどのような英語対応機能があるのか、仕組みや活用ポイントをわかりやすく解説します。

多言語対応(英語・中国語など)の基本機能

食べログでは、閲覧者のブラウザ言語やアプリ設定に応じて、英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語などの多言語に自動で切り替わる機能が提供されています。 外国人観光客が特別な操作をしなくても、自動的に英語ページが表示されるため、店舗オーナーが意識せずとも「グローバル対応」が可能になります。

また、店舗ページだけでなく、メニュー、レビュー、店舗紹介文、営業時間など幅広い項目が翻訳対象です。

自動翻訳とAI翻訳の仕組み

2024年のリリース情報によれば、食べログではAI翻訳技術(機械翻訳)を導入し、翻訳精度の向上とコスト削減を両立しています。 特に、同じ文章でも「飲食店にふさわしい表現」に調整されるよう、独自の翻訳エンジンを活用しており、機械的な直訳になりにくいのが特徴です。

また、翻訳された情報は食べログ側のサーバーで自動管理され、店舗側での追加費用や作業の必要は基本的にありません。

スマホ・アプリでの英語表示切替方法

訪日外国人が食べログを利用する際、多くはスマートフォンの公式アプリモバイルブラウザを使用します。これらの環境では、端末の言語設定に合わせて、自動的に英語ページが表示されるようになっています。

たとえば:
○スマホが英語設定 → 英語の店舗ページが表示
○中国語設定 → 中国語ページが自動で適用

この仕組みによって、ユーザーが自分で検索条件を変えたり、フィルタを設定したりする必要がなく、ストレスのない検索体験が実現されています。

飲食店が設定すべき食べログ英語対応項目一覧

食べログには自動翻訳機能が備わっていますが、すべてを任せるだけでは十分とはいえません。店舗オーナー自身が情報を整備しておくことで、翻訳の精度や伝わりやすさが大きく向上します。ここでは、英語対応の際に特に意識すべき項目を整理しました。

店舗情報の多言語登録方法

店舗の基本情報(店名、住所、電話番号など)は、自動翻訳に依存しがちですが、店名や固有名詞はそのままカタカナ表記されることがあります。 外国人にわかりやすくするためには、店名の英語表記(例:Sushi Ichiryu)を管理画面で登録しておくことが推奨されます。

また、住所についても「日本語表記のみ」ではGoogleマップ検索で迷う原因となるため、ローマ字表記を追記しておくと安心です。

英語メニューの掲載方法と注意点

訪日観光客が最も知りたいのは「何が食べられるか」です。英語メニューを食べログに掲載しておくことで、安心感と来店率が大きく向上します。

・料理名は直訳ではなく「一般的に使われる料理名」に置き換える(例:焼き鳥 → Grilled Chicken Skewers)

・アレルゲン情報やベジタリアン対応など、海外で重視される要素も補足する

・値段は必ず明記し、外国人でも理解しやすい「円(JPY)」表記にする

こうした工夫により、レビューでも「英語メニューがあって助かった」という高評価につながりやすくなります。

営業時間・アクセス情報の翻訳最適化

外国人観光客は、慣れない土地での移動に不安を感じやすいため、営業時間やアクセス情報を正確に英語化しておくことは非常に重要です。
営業時間は「Lunch / Dinner」など時間帯を明示
定休日は「Closed on Mondays」などシンプルに表記
アクセスは「○○ Station, 5 min walk」など、駅名+徒歩時間で説明

これらを整備しておくことで、事前に安心感を与え、来店率アップにつながります。

食べログ英語対応の申し込み・設定手順

食べログの英語対応は、自動で翻訳される部分が多い一方で、オーナー側が管理画面から設定できる項目もあります。ここでは、英語対応を有効活用するための手順を順を追って解説します。

食べログオーナー向け管理画面の使い方

1.食べログ オーナーログイン
まずは「食べログ店舗管理画面(オーナー向け)」にログインします。
食べログオーナー管理画面

2.基本情報の編集

○店名の英語表記(任意入力欄に追加可能)
○住所のローマ字表記
○営業時間・定休日の英語補足

3.メニュー情報の追加
管理画面から料理名・説明文を登録すると、自動翻訳が適用されます。ただし固有名詞や専門的な料理は意味が伝わりにくい場合があるため、オーナーが手動で調整するのがおすすめです。

WOVN連携機能と多言語版ページの作成

食べログは、WOVN.io との連携によって多言語化を実現しています。店舗情報は日本語で入力していても、システムが自動的に英語や中国語に変換して公開します。

・オーナー側で追加料金を払う必要はなく、既存プラン内で利用可能
・英語ページは、ユーザーの端末言語に合わせて自動表示
・管理画面から直接翻訳文を修正することはできませんが、重要部分(店名やメニュー名)は事前に英語表記を登録しておくと精度が高まります

もし正確さをより高めたい場合は、公式サポートに依頼して翻訳修正を申請することも可能です。

食べログ英語対応以外にもできるインバウンド対策とは?

食べログで英語対応を整えることは第一歩ですが、インバウンド集客を最大化するためには、他のオンライン施策や店舗での工夫も欠かせません。ここでは、併せて取り組みたい代表的な対策を紹介します。

Googleマップ・SNSとの連携

外国人観光客が日本で飲食店を探す際、GoogleマップやSNS(Instagram、TikTok)を活用するケースは非常に多くあります。

・Googleマップ
英語表記で営業時間・メニュー・写真を登録しておくと、検索結果に反映され、食べログとあわせて発見されやすくなります。

・InstagramやTikTok
写真や短い動画は言語の壁を越えて伝わりやすく、ハッシュタグ(例:#TokyoFood #JapanEats)を活用することで、訪日外国人の来店動機につながります。

写真やレビュー対応のポイント

・写真の充実
英語が不安な観光客にとって、写真は「一番わかりやすい情報源」です。料理・店内・スタッフの雰囲気などを高画質で掲載するだけで、安心感が増します。

・レビュー対応
食べログやGoogleに寄せられたレビューには、簡単な英語で返信することをおすすめします。
例:「Thank you for visiting! We hope to see you again.」
こうしたやり取りは信頼につながり、リピーターや口コミ拡散にも有効です。

食べログの英語に関してよくある質問

食べログの英語対応については、店舗オーナーの方から多くの質問が寄せられます。ここでは、特によくある疑問をQ&A形式で整理しました。

Q1:店舗ページは自動的に英語化されますか?

はい。食べログでは、ユーザーの端末やブラウザの言語設定に応じて、自動的に英語や中国語などに翻訳されて表示されます。店舗側が追加費用を支払う必要はありません。

Q2:翻訳内容を自分で修正できますか?

基本的には自動翻訳が適用されますが、店名や料理名などは管理画面で英語表記を登録することができます。意味が伝わりにくい固有名詞は、事前にオーナー側で設定しておくと安心です。

Q3:英語メニューを食べログに載せる方法はありますか?

はい。管理画面からメニュー情報を登録すると自動翻訳されます。ただし、直訳ではわかりにくい料理名は、一般的な英語名称をあらかじめ入力することをおすすめします。

Q4:外国人からのレビューにはどう対応すべきですか?

簡単な英語で構いませんので、感謝の気持ちを伝える返信をすることが望ましいです。これにより信頼感が高まり、再来店や口コミによる集客効果が期待できます。

まとめ|食べログの英語対応で外国人客を逃さない!

訪日外国人観光客が急増するなか、飲食店が選ばれる条件の一つが「英語での情報発信」です。食べログの多言語機能を活用すれば、自動翻訳によって基本情報やメニューが英語表示され、外国人でも安心して店舗を選べるようになります。

ただし、自動翻訳だけでは十分ではなく、店名や料理名を分かりやすく英語化し、営業時間やアクセス情報を整理することが来店率を高める鍵となります。さらに、レビューに簡単な英語で返信したり、GoogleマップやSNSで魅力を発信したりすることで、信頼や認知度も広がります。

英語対応を整えることは、外国人客を取り込むための基本であり、これからの集客戦略に欠かせない施策といえるでしょう。

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