ダイニー（Dinii）は、モバイルオーダーやキャッシュレス決済などを一括導入できる飲食店向けの業務支援ツールです。
本記事では、料金体系の特徴やプランの違い、導入時の注意点をわかりやすく解説します。「費用感がわからない」「本当にコストに見合うのか不安」という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ダイニー（Dinii）とは？基本機能と導入メリット
ダイニー（Dinii）は、飲食店向けに開発された業務支援プラットフォームです。モバイルオーダーやキャッシュレス決済、POSレジ機能、キッチンモニターなど、注文から会計、提供管理までを一元化できる点が特徴です。スマートフォンを活用した非接触型のオーダーやセルフ会計に対応し、店舗の回転率向上や人手不足の解消に貢献します。
主な提供機能
ダイニーが提供する主な機能は以下のとおりです。
- モバイルオーダー：顧客が自身のスマートフォンから注文可能。スタッフの注文対応を削減。
- POSレジ機能：注文・会計データを自動で記録。売上分析や商品管理に活用。
- キャッシュレス決済：クレジットカード・QRコード決済に対応。会計の効率化と非接触ニーズに対応。
- 顧客管理：来店履歴や注文履歴を蓄積し、リピーター獲得に活用できる顧客管理機能。
- モバイル決済：注文から会計まで、すべてスマートフォンで完結する非接触型のモバイル決済機能。
- 勤怠管理：スタッフの出退勤記録やシフト管理をクラウド上で一元化できる勤怠管理機能。
- LINEミニアプリ対応：LINEアプリ内でオーダー・会計を完結できる仕組みも提供。
導入のメリット
導入することで、以下のような効果が期待できます。
- 人手不足対策：注文や会計のセルフ化により、少人数での店舗運営が可能
- 業務効率の向上：注文ミスや二度手間の削減、レジ締め作業の簡略化など
- 顧客満足度の向上：注文の待ち時間短縮、スムーズな決済体験
- データ活用：売上や注文履歴をもとに、人気メニューの把握や販促施策に活用可能
ダイニーの料金はどう決まる？費用の構成と目安を解説
ダイニーの料金は、導入する機能や店舗の規模によって変動し、公式サイトでは一律の料金プランは公開されていません。具体的な金額は要問い合わせが基本ですが、外部サイトや導入事例から費用の構成や目安を知ることは可能です。
初期費用の構成と参考価格
初期費用には以下のような項目が含まれる場合があります。
・導入設定費（アカウント作成、メニュー登録など）
・システム利用開始に必要な端末費（POSレジやタブレットなど）
・オプション機能の設定費用（例：LINEミニアプリ連携）
外部情報によると、LINEミニアプリ連携型のパッケージプランでは、初期費用が300,000円〜となっているケースがあります。
出典：LYC Biz 提供パッケージ
月額費用の仕組みと目安
月額費用は、利用する機能や店舗数、売上規模などに応じて決まる仕組みです。モバイルオーダーやPOS、キャッシュレス決済など複数機能を利用する場合、月額40,000円〜程度から導入できるケースがあるとされています。
出典：同上（LYC Biz）
なお、公式の説明によると、料金は個別見積もりが基本となっており、詳細な費用は店舗の状況に応じて調整されます。
決済手数料：キャッシュレス導入時の費用
ダイニーでは、クレジットカードやQRコード決済に対応したキャッシュレス決済機能を提供しています。この機能を利用するには、ダイニーPOSレジとの同時申し込みが必須です（単体では導入できません）。
決済手数料については、個店向けプランを利用する場合に限り、Visa／MasterCardの決済手数料が1.888%〜と非常に低い水準で提供されており、業界最安クラスの条件となっています。また、月額利用料や振込手数料も無料のため、運用コストを抑えたキャッシュレス対応が可能です。
出典：ダイニー公式 キャッシュレスサービスページ
ダイニーの料金プランと機能の違いを比較解説
ダイニーは複数のサービスを提供していますが、公式には明確なプラン体系や料金区分は公表されていません。ただし外部パッケージや機能紹介から、プランごとの特徴や機能の違いを把握することは可能です。
ここでは、公開情報をもとに主な導入パターンと機能の概要を整理します。
LINEミニアプリ連携型プラン
LINE公式アカウントと連携し、LINE内で注文・会計が完結できるパッケージです。特に若年層の利用が多いテイクアウト業態やカフェなどに人気があります。
主な機能
- LINEミニアプリ上でのモバイルオーダー
- クーポン配信・再来店促進
- 店舗側のLINE管理画面との連携
- 顧客データの蓄積とマーケティング活用
参考料金例
- 初期費用：300,000円〜
- 月額費用：40,000円〜
POS・キャッシュレス連携プラン（個店プラン・標準プラン）
ダイニーでは、POSレジとキャッシュレス決済端末を連携させたパッケージを提供しており、注文受付から会計、売上管理までを一元化できます。会計業務の効率化はもちろん、データ活用による売上分析や業務改善にもつながります。
このキャッシュレス機能には、「標準プラン」と「個店プラン」の2種類があり、店舗の規模や運用形態に応じて選択可能です。
主な機能
- POSレジ機能：注文処理、会計、売上レポート出力など
- キッチンモニター連携：注文情報をリアルタイムで厨房へ連携
- キャッシュレス決済：クレジットカード（VISA／MasterCardなど）やQRコード決済に対応
- 売上集計・分析機能：日別・商品別の売上分析、データ出力
プラン別の特徴と料金条件
| プラン種別 | 対象 | 決済手数料 （VISA／MasterCard） |
月額費用・ 振込手数料 |
| 標準プラン | 全ての飲食店 | 2.48%〜 | 無料 |
| 個店プラン | 中小企業の飲食店 | 1.888％〜 | 無料 |
・キャッシュレス機能はPOSレジとの同時申し込みが必須
・QRコード・電子マネーなどのブランドは順次対応（詳細要確認）
プラン選定のポイント
各店舗の業態や運用体制に応じて、必要な機能とコストのバランスを考慮することが重要です。ダイニーは柔軟なカスタマイズ性を持っており、「この機能だけ使いたい」といった部分導入も可能です。料金の内訳は店舗ごとに異なるため、詳細は導入時に個別見積もりを依頼する形となります。
ダイニーの料金は高い？他社と徹底比較
ダイニーの料金は基本的に「要問い合わせ」ですが、同様のPOSレジやモバイルオーダーサービスを提供する他社と比較することで、相場感や費用対効果の判断材料が得られます。
以下では、一般的なPOSレジ＆モバイルオーダーサービスとダイニーの比較ポイントを紹介します。
初期費用・月額費用の比較目安
| サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 | 対応業種 |
| ダイニー（Dinii） | 記載なし （要問い合わせ） |
記載なし （要問い合わせ） |
1.888%〜 | 飲食店 |
| スマレジ | 記載なし （要問い合わせ） |
0円〜 | 1.98%〜 | 飲食店・アパレル・ 美容室・クリニックなど |
| Uレジ | 0円〜 | 記載なし （要問い合わせ） |
2.99%〜 | 飲食店・サロン・ 小売店など |
注意点：価格だけで比較しないことが重要
モバイルオーダーサービスは、「注文・決済機能だけ」のものから、「POS・CRM・店舗運営支援」まで含むものまで幅広くあります。そのため、単純な料金比較ではなく、必要な機能が含まれているかどうかで判断することが重要です。
導入前に知っておきたい！ダイニー料金の注意点
ダイニーの導入を検討する際は、料金に関する情報が一部非公開であることや、運用に伴う見落としやすいコストがある点に注意が必要です。ここでは、特に事前に確認しておきたいポイントを紹介します。
料金が「要問い合わせ」な理由とその意味
ダイニーの料金体系は公式サイト上で明示されておらず、個別見積もり制となっています。これは、導入する機能や店舗の規模、業態に応じて料金が大きく変動するためです。
たとえば、モバイルオーダーのみを導入するケースと、POS・キャッシュレス・LINEミニアプリまで含めて導入するケースでは、必要な機器構成やサポート内容が異なります。そのため、一律の料金表がなく、問い合わせによるヒアリングと見積もりが前提となっています。
ハードウェア費用は別途必要な場合がある
システムの利用料とは別に、以下のようなハードウェア関連の初期費用が発生することがあります。
⚪︎タブレット端末（POSレジ、オーダー受信用）
⚪︎キャッシュレス決済端末
⚪︎キッチンディスプレイ／プリンター
⚪︎ネットワーク環境整備（Wi-Fiルーターなど）
導入事業者によっては、これらの機器をリースまたは買取で提供しているケースもあります。見積もり時には、「システム利用料」と「ハードウェア費用」が別計上されているかどうかを必ず確認しましょう。
プラン変更・解約時の条件も要チェック
公式では明記されていないものの、月額契約である以上、以下の点も事前に確認しておくと安心です。
⚪︎最低契約期間の有無
⚪︎途中解約時の違約金や手数料
⚪︎プラン変更の柔軟性（機能追加・削除）
これらの条件は提供元や導入代理店によって異なる可能性があるため、契約前に詳しくヒアリングしておくことが推奨されます。
補助金やキャンペーン情報の活用
2023年に発表された「個店プラン」など、小規模店舗向けの支援施策や割引キャンペーンが実施される場合もあります。時期や提供パートナーによって内容は異なるため、最新情報をチェックすることが重要です。
このように、料金の表面だけで判断せず、見積もり項目の内訳や運用面での条件まで把握することが、失敗しない導入の鍵となります。
よくある質問（Q&A）｜ダイニーの料金・導入に関する疑問に回答
ダイニーの導入を検討している飲食店経営者・担当者の方からよく寄せられる質問に、最新情報と事実に基づいてお答えします。
Q1. ダイニーの料金はなぜ公式サイトで公開されていないのですか？
A：導入内容が店舗ごとに異なるため、料金はすべて個別見積もりとなっています。
たとえば、モバイルオーダーだけを導入する店舗と、POS・キャッシュレス・LINEミニアプリまで一括導入する店舗では、必要な機能や端末構成が大きく異なります。そのため、一律の料金表ではなく、要件に応じた見積もり対応が基本となっています。
Q2. 初期費用や月額費用を抑える方法はありますか？
A：小規模店舗向けの「個店プラン」や、必要最低限の機能構成で費用を抑えることが可能です。
また、導入時期によってはキャンペーンやIT導入補助金の対象となることもあります。詳しくは提供パートナーや販売代理店を通じて確認するとよいでしょう。
Q3. キャッシュレス決済だけを使うことはできますか？
A：POSレジとの同時申し込みが前提となっているため、できません。
ダイニーのキャッシュレス決済機能は、POSシステムとの連携を前提に設計されています。決済端末のみの利用は原則として対応していないため、注意が必要です。
詳しくはダイニー公式キャッシュレスページをご覧ください。
Q4. 解約やプラン変更は柔軟に対応してもらえますか？
A：契約内容によって異なります。事前に確認しておくことが大切です。
ダイニーの契約は月額制ですが、最低契約期間の有無や途中解約時の条件（違約金など）は、提供元によって異なる可能性があります。導入前に、プラン変更・解約条件を必ず確認しましょう。
Q5. 他社のモバイルオーダーと迷っています。どんな基準で選ぶべきですか？
A：単なる料金比較ではなく、機能の網羅性・使いやすさ・サポート体制も重要です。
たとえば、ダイニーはLINE連携やPOS・キャッシュレス統合などオールインワン型のサービスが魅力です。一方で、シンプルな注文機能だけで十分な店舗なら、他社の低コストなサービスが適している場合もあります。料金と同時に、日々の運用に合うかどうかを軸に比較することが大切です。
まとめ｜ダイニーは費用対効果に優れた選択肢か？
ダイニー（Dinii）は、モバイルオーダーやキャッシュレス決済、POSレジなどを一括で提供する、多機能型の飲食店向けサービスです。料金は非公開の個別見積もり制ですが、外部情報によると、初期費用約30万円〜、月額費用約4万円〜の事例もあります。
個店プランの場合は決済手数料1.888％〜（Visa／MasterCard）と業界最安水準で、ランニングコストを抑えつつ、幅広い機能を活用できる点が大きな魅力です。他社と比べて価格が高めに見える場合でも、機能の充実度や柔軟性を考えれば、費用対効果の高い選択肢といえるでしょう。