食べログのネット予約は、集客力が高く多くの飲食店が導入しています。
導入すれば、営業時間外でも予約を受け付けられ、在庫管理やキャンセル対策もスムーズに行えるようになります。
しかし「手数料が高い」「成果報酬が増え続ける」と悩む声も少なくありません。
本記事では、食べログネット予約の仕組み・手数料体系・導入の注意点をわかりやすく解説します。
予約手数料を削減したい、Googleで予約を導入したい飲食店様へ
目次
食べログネット予約とは?基本機能と仕組みを解説
「食べログネット予約」は、食べログ上でユーザーが24時間いつでも予約できる仕組みを提供するサービスです。
電話予約と異なり、営業時間外でも予約を受け付けられるため、機会損失を防ぎながら効率的に集客できます。ここでは、その基本的な仕組みや店舗側・ユーザー側の画面の違い、集客導線について解説します。
予約受付の流れ
食べログのネット予約は、ユーザーが店舗ページにアクセスし、空席を確認して予約を完了する仕組みです。
予約が入ると、店舗側の管理画面に即時反映され、メール通知などで知らせてくれます。
店舗側は予約の承認・変更・キャンセル対応をすべてオンラインで処理できるため、電話応対の手間を大幅に減らすことが可能です。
ユーザー画面と店舗画面の違い
・ユーザー画面:
営業時間、メニュー、空席情報が表示され、希望の日時・人数を入力するだけで予約が完了します。
・店舗管理画面:
店舗オーナー専用の画面で、予約の一覧確認、在庫調整、キャンセル処理などを行います。
予約が入った時点で座席の在庫が自動的に引かれるため、ダブルブッキングの防止にも役立ちます。
食べログアプリ・WEBからの集客導線
食べログは月間約9400万人が利用する日本最大級のグルメサイトであり、ネット予約利用者(2025年6月時点で840万人以上)も年々増加しています。
ユーザーは検索結果やランキングページ、エリア別一覧から店舗ページに流入し、そのままネット予約ボタンをタップして予約完了できるため、閲覧から予約までの導線が非常に短いのが特徴です。 また、アプリからの予約比率も高いため、スマホユーザーを中心とした幅広い客層を取り込めます。
食べログネット予約の手数料と料金体系を徹底解説
食べログはネット予約における手数料と掲載プランが存在します。
ネット予約のみの利用であれば月額料金はかかりませんが、予約手数料は人数に対して発生してしまうことに注意が必要です。
具体的な予約手数料と掲載プランについて紹介します。
予約手数料(従量課金)
食べログでは、ネット予約を受けて実際に来店が確定した人数に対して従量課金(1名あたりの手数料)が発生します。従量料金の公式説明によれば、ランチ/ディナーで分けられています。
ランチで 110円(税込)、ディナーで 220円(税込) 程度というプランも紹介されています。
参照:食べログ公式サイト
食べログ予約手数料シミュレーション
具体的に、どのくらい予約手数料が入るのかのシミュレーションをお見せします。
条件は「毎晩4名の予約が30日間(1か月)入った場合」で計算しています。
ディナーの予約は1名220円ですので、4名の場合は880円になります。
単純計算としては、
220×4×30=26400
となりますので、予約手数料として月々26,400円がかかることになります。
有料掲載プラン(PRプラン)と月額料金
食べログの有料掲載(PRサービス)プランには複数の階層があり、ライト・ベーシック・プレミアム5・プレミアム10 といったプラン名と料金が公式に示されています。
以下はその一覧例(参考):食べログ公式サイト
プラン名 | 月額料金 (税抜) | 機能の主な違い / 優遇要素 |
ネット予約のみ | 0円 | ネット予約システムのみの提供 |
ライト | 10,000円 | 写真枠追加、表現力アップ要素 |
ベーシック | 25,000円 | 検索優先表示、広告バナー、露出強化 |
プレミアム5 | 50,000円 | 上位表示、ゴールデンタイム強化、サポート強化 |
プレミアム10 | 100,000円 | 最大の優遇表示、バナー枠、強化露出枠等 |
このようなプランを契約した上で、さらに従量課金(予約手数料)を合わせて支払う形が食べログでは標準的な構成となります。
たとえば「ベーシック + ネット予約利用」であれば、25,000円(固定)+従量料金という形で、掲載料+手数料の合計が月5万円を超える可能性に注意が必要です。
食べログネット予約を導入するメリット
飲食店にとってネット予約は、集客強化と業務効率化の両面で大きな武器になります。
なかでも食べログネット予約は、国内最大級の利用者数を誇る食べログ上で導線が完結するため、新規顧客の獲得に直結しやすい点が特徴です。
ここでは、導入によって得られる代表的なメリットを詳しく解説します。
月間約840万人が利用する集客力
食べログネット予約利用者数は、月間約840万人以上です。(2025年6月時点)
これは他のグルメサイトと比較しても非常に大きな規模であり、導入するだけで店舗の露出機会を増やすことができます。
特に、食べログは口コミやランキングを参考にして店舗を探すユーザーが多いため、「閲覧から予約」への流れが自然に生まれるのが強みです。新規顧客の獲得に悩んでいる店舗にとって、大きな集客チャネルとなります。
24時間受付&無断キャンセル対策機能
電話予約は営業時間に左右されますが、ネット予約なら24時間いつでも受付可能です。
ユーザーは夜間や移動中でも簡単に予約できるため、機会損失を防げます。 また、食べログネット予約にはリマインドメールの自動送信機能があり、利用者に来店を促す仕組みが整っています。
これにより無断キャンセル(ノーショー)を減らし、安定した集客につなげられます。
導入費・月額固定費0円で始めやすい
食べログネット予約は、初期費用・月額固定費が無料です。費用が発生するのは、実際に来店につながった予約に対する従量課金のみ。
つまり、集客成果が出た分だけコストがかかる仕組みのため、リスクが少なく導入できます。 特に小規模店舗や新規開業の飲食店にとって、低コストで集客を強化できる点は大きなメリットです。
他社サービスと在庫一元管理も可能
食べログネット予約は、他の予約台帳サービス(例:トレタ、ebica など)と連携が可能です。
これにより、複数媒体からの予約を一元管理でき、ダブルブッキングを防ぐことができます。
在庫や座席管理の効率が上がることで、スタッフの負担も軽減され、ホール運営をスムーズにする効果が期待できます。
食べログネット予約を導入する注意点
食べログネット予約は集客や業務効率化に役立つ一方で、導入前に理解しておきたいデメリットも存在します。
ここでは、飲食店オーナーが注意すべき代表的なポイントを整理しました。
成果報酬のコストが積み上がる可能性
食べログネット予約は初期費用・固定費がかからない一方で、成果報酬として来店人数に応じた手数料が発生します。
先程のシミュレーションでもお見せしましたが、予約件数が増えるとコストも比例して増えるため、売上に対する利益率が下がるリスクがあります。特に客単価の低い店舗や、回転率の高い店舗では注意が必要です。
食べログ依存による集客リスク
食べログ経由の集客が増えるのは大きなメリットですが、あまりに依存すると自店独自の集客チャネルが育たないという懸念もあります。
例えば常連客との関係構築やSNSを通じた自店ファンづくりが疎かになると、プラットフォームの仕様変更や手数料改定があった際に大きな影響を受けやすくなります。
カスタマイズ性の制限
食べログネット予約の仕組みはシンプルで使いやすい反面、自由度には限界があります。
例えば「特定コースのみ予約可能にしたい」「細かい条件付きのキャンセルルールを設けたい」といった要望には対応できない可能性があります。自店の予約スタイルに合わせてどこまで柔軟に対応できるかを事前に確認することが大切です。
顧客情報の活用範囲が限られる
予約時に取得できる顧客情報は、来店に必要な最低限のデータに限られています。
店舗独自でマーケティングに活用できる情報(例えば誕生日や来店目的など)を積極的に集めたい場合、食べログネット予約だけでは十分でないことがあります。その場合は、自店舗の予約システムや会員管理システムと併用する工夫が必要です。
集客戦略などを考える上では、PRプランなどの月額有料プランへの加入が必要になる可能性があります。
食べログと他の予約サービスとの比較
食べログネット予約以外にも、飲食店向けの主要なネット予約サービスはいくつか存在します。
それぞれ特徴や強みが異なるため、自店のターゲットや集客戦略に合わせて選ぶことが大切です。以下に代表的なサービスを比較しました。
ネット予約サービス比較表(公式情報参照)
料金・機能はプランや契約条件により異なる場合があります。最新情報は各公式をご確認ください。
表は横にスクロールが可能です。
サービス名 | 予約手数料 | 月額料金 | Googleで予約連携 | 特徴・強み |
食べログ | ランチ:110円〜 ディナー:220円〜 |
0円〜 | ✕ | 集客力が高く、導入が簡単。 成果報酬型。 |
ぐるなび | ランチ:約41円〜 ディナー:約205円〜 |
0円〜 | 〇 | 会員基盤が大きく、 法人利用も多い。 |
ホットペッパー グルメ |
ランチ:55円~ ディナー:200円~ |
非公開 (要問い合わせ) |
✕ | クーポン機能に強く、 顧客分析も可能。 |
Rリザーブ | 0円 | 4,980円 (キャンペーン中) |
◎ | 手数料ゼロでGoogle連携可能。 中小店舗にも最適。 |
ebica | 0円 | 15,000円~ (要問い合わせ) |
◎ | 多店舗・多媒体連携に強い。 グルメサイトコントローラー |
各サービスにはそれぞれ特徴があり、集客力を重視するなら食べログやホットペッパー、多店舗管理や他媒体との連携を重視するならebicaなど、目的に応じた選択が大切です。
固定費で安定運用したい場合は、手数料が発生しないRリザーブのような定額制サービスも選択肢の一つとして検討できます。
食べログのネット予約導入の流れ
食べログネット予約の導入はオンラインで完結でき、最短即日で予約受付を始められる点が魅力です。
必要な作業は主に5つのステップで、難しい専門知識も不要です。
ここでは、申し込みから予約受付開始までの流れを順番に解説します。
ステップ1:食べログオーナー管理画面の登録
まずは「食べログオーナー管理画面」にアクセスし、オーナーアカウントを作成します。
すでに食べログに店舗ページが存在する場合は、オーナー権限を申請するだけで利用できます。
登録時には、店舗名や担当者情報、連絡先などの基本情報を入力します。アカウントが承認されると、管理画面からネット予約機能を利用できるようになります。
ステップ2:店舗情報の確認と修正
次に、店舗ページに表示される基本情報を確認・編集します。
営業時間、定休日、住所、電話番号、地図、提供メニューなど、ユーザーが予約時に参考にする情報を最新に保つことが重要です。
情報が古いと予約キャンセルやクレームにつながる可能性があるため、導入前に必ず正確なデータに更新しましょう。
ステップ3:ネット予約の初期設定
店舗情報が整ったら、ネット予約の初期設定を行います。ここでは以下の項目を決定します。
・予約種別(即予約/リクエスト予約)
・受付可能時間帯(ランチ、ディナーなど)
・最大人数、最小人数
・注意事項やキャンセルポリシー
これにより、ユーザーが予約画面で選べる範囲が明確になります。店舗の営業形態に合わせて柔軟に設定できます。
ステップ4:座席登録・在庫登録
次に、ネット予約に対応する座席を登録します。
テーブル席、カウンター席、個室など、区分けして設定できるため、効率的な座席管理が可能です。
さらに、時間帯ごとの在庫数(空席数)を入力することで、予約可能な枠が自動的に反映されます。急な変更があった場合も管理画面からリアルタイムで調整できるので安心です。
ステップ5:公開・運用スタート
すべての設定が完了したら、公開設定を行います。これで店舗ページに「ネット予約ボタン」が表示され、ユーザーが予約できる状態になります。
公開後は、予約通知がメールや管理画面に届くようになり、実際の運用が始まります。設定の見直しや在庫調整は随時可能なので、営業状況に合わせて柔軟に対応しましょう。
食べログのネット予約管理画面の使い方
食べログネット予約の大きな利点は、オーナー専用の管理画面から予約を一元的に操作できる点です。
直感的に使える設計になっているため、パソコンやスマホに不慣れでも安心して運用できます。
ここでは、予約管理・在庫設定・受付時間調整など、管理画面の主な使い方を解説します。
ネット予約管理画面の機能概要
管理画面には、予約受付に必要な機能が集約されています。主な機能は以下の通りです。
・予約一覧表示:日付や時間ごとに予約を一覧で確認でき、状況を一目で把握可能。
・顧客情報の確認:予約者の名前や連絡先、予約人数などを管理。
・ステータス管理:予約を「確定」「来店済み」「キャンセル」などに分類でき、業務の抜け漏れを防止。
シンプルで見やすい画面設計になっており、スタッフ全員で共有しやすい点も強みです。
在庫設定・予約受付時間の調整方法
管理画面では、座席の在庫や予約受付時間を柔軟に調整できます。
・在庫設定:ランチ・ディナーなどの時間帯ごとに、予約可能な席数を指定可能。急な団体予約やキャンセルが入った場合もリアルタイムで修正できます。
・受付時間調整:予約を受け付ける時間帯を細かく設定できるため、ピークタイムの混雑を避けたり、営業時間変更に対応したりする際に便利です。
この機能により、店舗の営業状況に合わせた柔軟な運営が実現できます。
予約内容の確認・変更・キャンセル処理
管理画面からは、予約の詳細をワンクリックで確認できます。顧客から連絡があった場合や、店舗都合で調整が必要な場合も、以下の操作が可能です。
・予約内容の変更(人数変更、時間変更など)
・キャンセル処理(顧客都合・店舗都合のいずれも対応可能)
・リマインド通知の確認(自動送信されるメールの内容を把握できる)
電話や紙台帳と違い、すべての情報がデジタルで一元管理されるため、オペレーションの効率が格段に上がります。
スマホ・タブレットからの利用
食べログオーナー管理画面はスマートフォンやタブレットにも対応しています。
ホールや厨房での作業中でも手元の端末で予約状況を確認できるため、スタッフ同士の情報共有もスムーズです。特に中小規模店舗では、PCを開かずとも即時対応できる点が好評です。
食べログのネット予約活用のコツ
食べログネット予約は便利で効果的な仕組みですが、導入すれば自動的にすべてがうまくいくわけではありません。
特に予約管理においては、店舗側で気を付けるべきポイントがあります。ここでは、導入時に注意したい点と活用するコツを具体的に解説します。
無断キャンセル対策の活用
ネット予約で避けられない課題のひとつが「無断キャンセル(ノーショー)」です。
食べログでは、予約前日に自動でリマインドメールを送信できるため、来店忘れを防ぐ効果があります。さらに、キャンセルポリシー(例:当日キャンセルはキャンセル料を請求)をページ上に明記しておくことで、ユーザーへの抑止力になります。
予約在庫の過不足リスクと調整のコツ
在庫設定を誤ると「実際は満席なのに予約を受け付けてしまった」「席が空いているのにネットでは予約不可になっている」といったトラブルにつながります。
これを防ぐには、営業状況に応じてリアルタイムで在庫を調整する運用が不可欠です。 特に団体予約や貸切の予定が入ったときは、早めに管理画面で反映させることが重要です。
食べログ以外の予約との重複防止方法
ぐるなびやホットペッパーなど、複数の予約媒体を併用している店舗では、ダブルブッキングのリスクが高まります。
食べログは外部の予約台帳サービス(トレタ、ebicaなど)と連携可能なので、他媒体の予約も含めて一元管理するのがおすすめです。これにより、スタッフの確認作業を減らしつつ、予約の取りこぼしや重複を防げます。
食べログのネット予約に関してよくある質問(FAQ)
食べログネット予約を導入しようと考えている飲食店オーナーの方からは、費用や運用方法に関する質問を多くいただきます。
ここでは、導入前によくある疑問点をQ&A形式でまとめました。
Q1. 導入費用や月額料金はかかりますか?
A. 食べログネット予約は、初期費用・月額固定費が無料です。費用が発生するのは「実際に来店した予約に対してのみ」成果報酬が発生する従量課金制となっています。そのため、集客成果が出なければコストがかからず、リスクの少ない仕組みです。
Q2. 他のグルメサイトや予約サービスと併用できますか?
A. はい、可能です。さらに、予約台帳サービス(トレタやebicaなど)と連携させれば、複数媒体の予約を一元管理できます。これにより、ダブルブッキング防止やスタッフの業務効率化につながります。予約台帳サービスについて詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください。
Q3. スマホやタブレットからでも管理できますか?
A. 可能です。食べログオーナー管理画面はスマートフォンやタブレットに対応しており、店舗外やホール業務中でも予約状況を確認・調整できます。PCを開く手間がないため、現場での運用に便利です。
Q4. 即予約とリクエスト予約の違いは何ですか?
A. 即予約は、ユーザーが入力した時点で予約が確定する仕組みです。一方、リクエスト予約は店舗側が内容を確認・承認してから予約が成立します。店舗の営業スタイルや混雑状況に応じて設定を選べます。
Q5. 無断キャンセルがあった場合はどうなりますか?
A. 食べログ側でキャンセル料の徴収は行いませんが、店舗ごとにキャンセルポリシーを設定し、事前にユーザーへ周知することが可能です。また、リマインドメール機能を活用することで、ノーショーの発生を減らす効果が期待できます。
まとめ
食べログネット予約は、国内最大級の集客力を活かして効率的に来店客を増やせるサービスです。
初期費用や固定費がかからず、実際の来店分だけ手数料を支払う成果報酬型のため、低リスクで導入できます。
予約や在庫を一元管理できる管理画面により、業務の手間を減らし、ダブルブッキングや無断キャンセルの防止にも効果的です。
また、固定費で安定運用したい店舗や、手数料を抑えたい場合は、月額制で「Googleで予約」に対応できるRリザーブも是非検討してみてください。
自店の規模や集客方針に合わせて、最適な予約システムを選ぶことが大切です。
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