繁忙期や臨時休業など、飲食店の営業状況に応じて「予約を一時的に止めたい」と思う場面は多いものです。レストラン予約システムであるレストランボードには、コースや日時、ネット予約などを柔軟に停止できる機能が用意されています。
本記事では、実際の操作手順と活用シーンを交えて、予約停止の設定方法をわかりやすく解説します。設定後の確認ポイントやよくある質問も掲載していますので、初めての方でも安心です。
目次
レストランボードで予約停止が必要なシーン
店舗運営では、状況に応じて一時的に予約を停止する必要がある場面があります。以下のようなケースでは、レストランボードの予約停止機能を活用することで、業務の混乱や顧客トラブルを未然に防ぐことができます。
繁忙期やイベント開催時の混雑対策
年末年始、ゴールデンウィーク、地元の祭りや特別イベントなど、通常よりも来店数が増える時期には、予約を受け付けてしまうと現場対応が追いつかなくなるリスクがあります。
こうした日は、事前に予約を停止しておくことで、現場のオペレーションを安定させ、顧客満足度を保つことができます。
臨時休業や貸切営業への対応
スタッフの体調不良、設備トラブル、貸切予約など、急な予定変更が発生した場合、予約を受け付けたままだと後からのキャンセル対応やクレームにつながります。
該当日を「予約不可」に設定しておけば、スムーズに対応可能です。
曜日や時間帯による制限運用
「日曜日は予約を受けない」「平日のランチ営業は予約対象外」など、曜日や時間帯での運用制限がある店舗も多いはずです。
レストランボードでは、カレンダーやコースごとに予約の受付可否を細かく設定できるため、柔軟な営業方針を実現できます。
特定コースの一時停止
「仕入れの都合で今週はコース料理を提供できない」「期間限定メニューの提供を終了したい」といった場合、該当コースの予約だけを一時停止することが可能です。
予約受付全体を止めずに、必要な部分だけ調整できるため、店舗運営への影響を最小限に抑えられます。
予約停止方法を状況別に選ぶコツ
レストランボードには複数の予約停止方法がありますが、使い方を誤ると「一部の予約だけ止めたいのに全停止してしまった」などのミスにつながることも。
ここでは、代表的なケースごとに最適な設定方法を紹介します。
特定のコースを停止する方法
仕入れの都合やメニューの見直しなどで、特定のコースだけを一時的に停止したい場合は、「コース単位の予約停止」がおすすめです。
コースの編集画面から該当コースを「予約受付停止」に設定すれば、他のコースは通常通り受付可能な状態を保てます。
日時指定で予約を停止する方法
臨時休業、貸切営業、イベント対応などで、日付や時間帯単位で予約受付を止めたい場合は、「カレンダーでの予約停止」が最適です。
該当日のカレンダー上で「予約不可」を設定すれば、該当時間だけピンポイントで制限できます。
ネット予約を停止する方法
ホットペッパーグルメや自社予約ページ経由でのネット予約のみを一時的に止めたい場合は、「在庫数を0に設定」する方法が有効です。
即時反映されるため、混雑時や急な対応が必要な場面でも柔軟に使えます。
以下のように整理すると、状況ごとの判断がしやすくなります。
状況 | 推奨される予約停止方法 |
コースだけ停止したい | コース単位の予約停止 |
特定の日・時間だけ停止したい | カレンダーでの設定 |
ネット予約だけ止めたい | 在庫数を0にする |
最適な方法を選ぶことで、予約停止による機会損失を最小限に抑えながら、トラブルの防止が可能になります。
予約停止の操作手順を解説
ここでは、レストランボードで実際に予約を停止するための操作手順を、設定方法ごとに詳しく解説します。手順通りに設定すれば、スムーズに予約停止を実現できます。
通常コースの予約を停止する方法
1. 管理画面にログイン
2. 左上のメニュー「設定」から「コース」をタッチ
3. 通常コース予約の受付を停止する前日まで、予約を受け付けるコースを登録する
4. 通常コース予約の受付を停止する翌日から、予約を受け付けるコースを登録する
5. 保存を押して完了
この設定により、該当コースのみがネット予約画面から非表示になります。他のコースは通常通り受付可能です。
詳しくは以下をご覧ください!
「繁忙期などで通常のコース予約の受付を停止する」(レストランボード公式ヘルプ)
カレンダーで予約を停止する方法
1. メニュー >「予約カレンダー」を開く
2. 停止したい日付を選択
3. 画面下の「選択する」をタップ
4. 「予約受付」を「受け付けない」に変更
5. 保存して設定完了
この方法は、特定日や特定時間帯の予約を一時的にブロックしたい場合に便利です。
詳しくは以下をご覧ください!
「予約受付カレンダーを一括設定する」(レストランボード公式ヘルプ)
ネット予約を在庫ゼロで停止する方法
1. メニュー >「在庫カレンダー」を開く
2. 対象の日付・時間帯・テーブルを選択
3. 該当箇所のチェックを外す
4. 画面右下の保存ボタンを押して完了
ネット予約経由での即予約を一時的に止めたいときに有効な方法です。在庫を戻せばすぐに予約再開も可能です。
詳しくは以下をご覧ください!
「ホットペッパーグルメの予約在庫数を設定する」(レストランボード公式ヘルプ)
このように、設定内容に応じて操作画面は異なりますが、いずれも数ステップで簡単に設定できます。事前に使い方を把握しておくことで、急な対応にもスムーズに対応できます。
予約停止後に確認すべきポイント
予約停止の設定を行った後は、正しく反映されているかを確認することが非常に重要です。ネット予約との連携や、スタッフ間での情報共有まで含めて確認することで、トラブルを防ぐことができます。
ネット予約の反映状況を確認する方法
設定変更を行った後は、ホットペッパーグルメなどの予約ページ上で、該当コースや時間帯の予約ボタンが非表示になっているかを確認しましょう。
在庫設定がゼロになっていても、掲載内容が残っている場合、ユーザーに誤解を与える可能性があります。操作後は必ず実際の公開ページを確認することが安心です。
カレンダーと他設定を確認する方法
予約カレンダーで日付や時間帯を「予約不可」に設定しても、在庫数やコース公開設定が有効なままだと、予約が入ってしまうことがあります。
例えば、カレンダー上では停止していても、ネット予約の在庫が残っていると、予約ページで受付可能になることがあります。設定の重複や漏れがないか、必ず確認しておきましょう。
スタッフと設定を共有する方法
現場のスタッフが「予約が止まっている」ことを知らないと、問い合わせ対応や案内時に混乱が生じます。設定変更後は、以下のような方法で情報を共有しましょう。
– スタッフチャットや掲示板への告知
– 営業前の打ち合わせで口頭共有
– 電話対応用のメモや注意書きを設置
予約設定と実際の現場対応が連動することで、トラブルを最小限に抑えられます。
レストランボードの予約停止に関するよくある質問(FAQ)
レストランボードの予約停止の設定に関しては、初めて操作する方からよくある疑問がいくつかあります。ここでは実際の現場で多い質問とその回答を紹介します。
予約停止にしたのに予約が入ってしまうのはなぜ?
A.考えられる原因はいくつかあります。
– コースの予約停止設定をしていない(非公開にしていない)
– 在庫数をゼロにしていない
– カレンダーの「予約不可」設定が漏れている
– ネット予約と連携している外部サービス(ホットペッパーなど)の情報が更新されていない
一つの設定だけでは完全に予約を止められない場合があります。すべての関連設定を確認するようにしましょう。
予約停止はいつでも解除できる?
A.はい、設定を変更すればいつでも予約の再開が可能です。
例えば、カレンダーで「予約不可」にした日を「予約可」に戻したり、非公開にしたコースを再び公開に設定すれば、すぐに反映されます。
ただし、ネット予約サイトとの連携がある場合は、反映までに少し時間がかかることがあるため、営業再開の前日までに設定を戻しておくのがおすすめです。
複数店舗を一括で予約停止できる?
A.現時点では、店舗ごとに個別で設定を行う必要があります。
複数店舗を運営している場合でも、予約カレンダーやコース設定などは各店舗単位での操作となります。
作業漏れを防ぐために、定期的なチェックリストや共有ドキュメントを用意すると便利です。
まとめ|適切な予約停止でトラブルを防ごう
レストランボードの予約停止機能は、繁忙期や臨時休業、特定コースの制限など、さまざまな営業シーンで役立つ重要な機能です。
予約の停止方法には「コース非公開」「カレンダー設定」「在庫数の調整」など複数の手段があり、目的に応じて正しく使い分けることが重要です。
また、設定後は必ず反映状況を確認し、スタッフ全体で情報を共有することが、予約トラブルを未然に防ぐための基本です。
設定自体は難しくありませんが、「確認」と「共有」までを含めて一連の業務として定着させることが、スムーズな店舗運営につながります。
日々の営業を円滑に進めるためにも、必要に応じて正しく予約停止を活用していきましょう。