グルメサイトの予約手数料と掲載料を徹底比較！飲食店が損しない選び方とは？

飲食店にとって、グルメサイト経由での集客は重要な施策のひとつです。しかし、掲載や予約機能を利用することで、月々の掲載料や予約手数料といったコストが思った以上に高額になるケースもあります。
「どのサイトを選べばコストパフォーマンスが高いのか？」「手数料が利益を圧迫してしまう…」と悩む飲食店経営者の方は少なくありません。
本記事では、主要グルメサイト（食べログ・ぐるなび・ホットペッパーなど）の予約手数料・掲載料を比較し、それぞれの特徴や費用感、選定ポイントをわかりやすく解説します。

さらに、予約手数料0円・月額固定制で運用可能な「Rリザーブ」など、コストを抑えつつ効果的な集客を実現するための代替手段もご紹介します。

グルメサイトの「予約手数料」とは？比較表

グルメサイトにおける「予約手数料」とは、ユーザーがサイトを通じて店舗に予約を行い、実際に来店した際に発生する成果報酬型の料金です。これはいわゆる「送客課金」とも呼ばれ、飲食店側が1件ごとの送客に対して料金を支払う仕組みです。

予約手数料の主な特徴

成果が発生して初めて料金がかかる
→ 予約成立後、キャンセルがなければ手数料が発生する

来店人数によって変動
→ 多くのサイトでは「1人あたり〇円」で設定されており、人数が多いほど手数料も増加

時間帯やプランで単価が異なる
→ 一部サイトでは、ランチとディナーで手数料の金額が異なる

具体的な予約手数料比較

料金には消費税が含まれています。

（参考）：食べログ公式サイト・ぐるなび公式サイト・ホットペッパー公式サイト

※上記は公開情報や業界ヒアリングに基づく目安です。プランや契約内容によって異なる場合があります。

手数料が発生するタイミングの例

○ユーザーがグルメサイト経由で予約する段階
○飲食店が予約を確認・確定した段階
○予約当日にユーザーが来店する段階
など、それぞれのサイトによってタイミングが若干違います。
なお、予約がキャンセルされた場合や来店が確認できない場合は手数料が請求されないケースもありますが、サイトによって扱いが異なるため事前に確認が必要です。

ぐるなび・食べログ・ホットペッパーの予約手数料シミュレーション

実際にどのくらいの手数料が発生するのかをイメージできるよう、ぐるなび・食べログ・ホットペッパーグルメのディナー予約を対象にシミュレーションを行いました。
条件は「毎晩4名の予約が30日間（1か月）入った場合」で計算しています。
手数料は各社が設定するディナーの税込単価（ぐるなび205円、食べログ220円、ホットペッパー220円）です。
表は横にスクロールが可能です。

この試算からわかるように、同じ「4名 × 30日」という条件でも、ぐるなびは月24,600円、食べログは26,400円、ホットペッパーグルメは26,400円と、予約手数料だけでもそれなりの負担が発生することがわかります。

また、ここに加えて各サービスの「月額掲載料」が上乗せされるケースもあります。
例えば、ぐるなびのベーシックプラン（33,000円／月）や食べログのベーシックプラン（25,000円／月）を利用している場合、掲載料＋手数料の合計が月5万円を超えることも珍しくありません。

このように、手数料は「予約数が多い店舗ほど大きな負担」になります。固定費型のサービスや手数料ゼロのシステムを併用することで、利益率を守る運用が可能になります。

 「掲載料」とは？予約手数料との違いと相場

「掲載料」とは、飲食店がグルメサイトに情報を掲載するために毎月定額で支払う料金のことです。広告費としての性質が強く、予約の有無にかかわらず一定額が発生します。

掲載料の特徴

○毎月定額の固定費
→ 予約件数に関係なく、契約した掲載枠の使用料として発生

○主に広告的な役割
→ 上位表示、目立つバナー掲載、写真点数の増加、PR記事などに使われる

○契約は半年〜1年が一般的
→ 短期解約ができないケースも多く、注意が必要

掲載料の相場感（代表例）

表は横にスクロールが可能です。

※料金は契約プラン、店舗の立地、ジャンルなどにより異なります。

予約手数料と掲載料の違い

予約手数料と掲載料の違いを、表にまとめました。
両者を組み合わせて運用する媒体が多く、「有料掲載＋予約手数料課金」という形態が主流です。したがって、月額コストと成果報酬を合わせたトータルコストで比較することが重要です。

食べログ・ぐるなび・ホットペッパーの予約手数料・掲載料を徹底比較

グルメサイトはそれぞれ異なる課金体系を持っており、「予約手数料」と「掲載料」の両面でコストを比較することが重要です。ここでは、代表的なグルメサイト5社の料金体系を一覧で比較し、それぞれの特徴を整理します。

主なグルメサイトの料金比較表

表は横にスクロールが可能です。

※掲載料・手数料は公開情報または業界事例をもとにした概算です。実際の契約条件は問い合わせによって変動する可能性があります。
具体的な掲載料については以下にも紹介しています。

食べログの料金体系（手数料＋掲載プラン）

予約手数料

食べログでは、ネット予約を受けて実際に来店が確定した人数に対して従量課金（1名あたりの手数料）が発生します。従量料金の公式説明によれば、ランチ／ディナーで分けられています。
ランチで 110円（税込）、ディナーで 220円（税込） 程度というプランも紹介されています。

有料掲載プラン（PRプラン）と月額料金

食べログの有料掲載（PRサービス）プランには複数の階層があり、ライト・ベーシック・プレミアム5・プレミアム10 といったプラン名と料金が公式に示されています。
以下はその一覧例です。（参考）：食べログ公式サイト

このようなプランを契約した上で、さらに従量課金（予約手数料）を合わせて支払う形が食べログでは標準的な構成となります。
たとえば「ベーシック + ネット予約利用」であれば、25,000円（固定）＋従量料金という形です

ぐるなびの料金体系（手数料＋掲載プラン）

予約手数料

ぐるなびもネット予約経由で来店した人数に応じて手数料をかける方式をとっており、1名あたりランチで41円、ディナーで205円となっています。こちらは有料プランに加入すると手数料が値下がりするシステムになっています。

有料掲載プラン／広告商品ラインナップと料金

ぐるなびの有料掲載プランは、非常に多様な広告商品（基本掲載、新着情報、宴会特集、PR枠、特集枠など）を組み合わせて使う形式がとられています。
具体的な料金と機能は以下の通りです。（参考）：ぐるなび公式サイト

ホットペッパーグルメの料金体系（手数料＋掲載プラン）

予約手数料の目安（無料プラン含む）

ホットペッパーグルメでは、無料掲載プランでもネット予約が成立すれば従量課金が発生する設定があります。
現状料金は予約1名あたりランチ55円～、ディナー220円～となっています。（予約手数料とポイント付与量の合計・税込）
こちらはネット予約プランといって、掲載料を無料にしたプランでの料金です。この場合は掲載料金はかかりませんが、掲載順位は下位になります。

有料掲載プラン／広告枠と料金レンジ

ホットペッパーの有料掲載・広告枠（プラン）は、複数段階に分かれており、サイト露出・優先表示・販促機能が異なります。
詳しい料金と機能の違いは公式サイトにも公開されておらず、興味がある方はホットペッパーグルメへの問い合わせを行うことで詳細を知ることができます。
（参考）：ホットペッパー公式サイト

ポイント：無料プランと有料プランの違い

無料プラン：基本的な情報のみ掲載可、検索結果での表示は下位になりがち
有料プラン：写真点数、PR機能、上位表示枠の使用などが可能になる

○無料でも予約機能が使える場合は稀で、多くは有料プランでの導入が必要

予約手数料・掲載料のバランスをどう見るか

○「予約手数料が高くても送客力が強い」媒体は、費用対効果で見るべき
○「掲載料のみ」の媒体では、広告的な価値が見込めるかが判断材料
○「予約機能付き低コストプラン」を選ぶことで、バランスの良い運用が可能になるケースも

飲食店にとって予約手数料・掲載料が与える影響

グルメサイトに支払う費用は、「予約が増える＝売上増」とは限りません。予約手数料と掲載料が店舗経営に与える影響は、利益率やオペレーションにも直結します。ここではその具体的な影響と注意点を解説します。

利益率への圧迫と見えづらいコスト

予約手数料は1人あたり数百円であっても、来店人数が増えるほど累積コストが大きくなります。例えば、ディナー1人あたり220円の手数料で月に100人が来店すれば、手数料だけで22,000円に。
加えて、掲載料が月額固定で2〜3万円かかる場合、総額5万円以上のコスト負担も珍しくありません。特に客単価が低い業態では、利益率を大きく削る要因となります。

予約件数が増えても利益が減るケースも

例えば以下のようなケースでは、「集客に成功しているのに利益が出ない」状態に陥る可能性があります。

○回転率が高くないのに安価なランチ予約が多い
○コース予約よりもアラカルトの予約が多く、単価が上がらない
○リピーターにならず1回限りの送客が多い

予約が入ること自体は嬉しいものの、「来店1件あたりの粗利」で見ると赤字に近いこともあります。

手数料を支払う価値があるかどうかの判断基準

以下のような観点で、手数料や掲載料の費用対効果を見極めることが大切です。

○予約1件あたりの利益（売上−原価−手数料）がプラスか
○グルメサイト経由の予約がリピーター化する可能性
○店舗のオペレーションに対する負荷とその対応可否

短期的な集客だけでなく、中長期的な利益貢献度やファン化の可能性も考慮して判断しましょう。

グルメサイト選びのチェックポイント

多くのグルメサイトが存在する中で、単に料金だけで判断するのは危険です。予約手数料や掲載料だけでなく、集客の質や契約条件、運用のしやすさも踏まえて、適切な媒体を選ぶ必要があります。

自店舗の客層とグルメサイトのユーザー属性の一致

グルメサイトごとに、利用するユーザー層には傾向があります。

○食べログ：30〜50代、グルメ志向のユーザーが多い
○ぐるなび：会社員や宴会利用が多く、団体客に強い
○ホットペッパー：20〜30代の若年層、クーポン重視傾向
○ヒトサラ：高価格帯や接待需要が中心

店舗の価格帯・立地・業態と、サイトのユーザー層がマッチしているかを確認することが、費用対効果を高める第一歩です。

契約前に確認すべき条件と注意点

掲載契約を結ぶ前に、必ず以下の点を確認しておくべきです。

○最低契約期間（半年契約・1年契約など）
○解約条件（途中解約はできるか、違約金の有無）
○予約キャンセル時の手数料請求ルール
○写真撮影やページ作成費用の有無（初期費用）

見落としがちな契約細則によって、思わぬ追加コストが発生することもあるため、事前確認は必須です。

集客機能とサポート体制の有無

同じ掲載料でも、以下のような要素で差が出ることがあります。

○SEO対策やアプリ通知などの集客強化機能
○専任担当者による掲載改善サポート
○顧客管理機能（CRM）や分析ツールの有無

掲載料金の額面だけでなく、それに見合う機能や支援が得られるかも評価軸に入れましょう。

予約手数料・掲載料を抑える代替手段と併用策

グルメサイトは強力な集客チャネルですが、その分コストがかかるのも事実です。特に利益率を意識する店舗にとっては、手数料や掲載料を抑えられる代替手段や組み合わせ戦略が重要になります。ここでは、費用負担を抑えつつ予約導線を確保する方法を紹介します。

Rリザーブ｜手数料0円で利用できる予約サービス

Rリザーブは、Googleの「Reserve with Google（旧：Googleで予約）」と連携できる飲食店専用のネット予約システムです。
現在キャンペーン実施中なので月額4,980円・初期費用無料で導入でき、定額制で予約手数料も不要のため、コストを抑えて運用できます。
予約が入るとメール・アプリ・LINE転送など多彩な方法で通知され、予約の見逃しを防ぎます。
さらに予約台帳や顧客管理など日々の業務を支える機能を備え、店舗運営を効率化します。
専任スタッフによるサポート体制も整っており、初めての店舗でも安心して導入可能です。

Googleビジネスプロフィール・LINE公式で予約導線を作る

Googleマップでの検索時に表示されるGoogleビジネスプロフィール（旧Googleマイビジネス）や、LINE公式アカウントを活用することで、グルメサイトを介さない予約導線を整えることができます。

○無料で運用可能
○スマホユーザーとの親和性が高い
○クーポン配信・メッセージ機能でリピート率向上も期待できる

Google公式ページ
はこちら

グルメサイトの予約手数料に関するよくある質問（FAQ）

グルメサイトの予約手数料に関するよくある疑問について、実際の運用に役立つ形でQ&A形式で解説します。

Q1. 無料で掲載・予約ができるグルメサイトはありますか？

一部のグルメサイトでは無料プランが提供されていますが、予約機能を使う場合は別途手数料がかかることが一般的です。無料で情報掲載だけが可能でも、検索順位が下がったり、写真数やPR機能に制限があるため、効果は限定的です。
とりあえず利用してみたい、という方は無料プランから始めてみることはおすすめです。ただし完全無料ではないことに注意が必要です。

Q2. 手数料が高くても使う価値のあるグルメサイトはありますか？

あります。例えば「食べログ」や「ホットペッパーグルメ」は、集客力やSEO対策が強く、送客数が多い＝売上アップに直結しやすいというメリットがあります。大切なのは、掲載料＋手数料以上のリターン（利益）があるかどうかを数値で検証することです。

Q3. Rリザーブは本当に手数料がかからないのですか？

はい、予約1件ごとの手数料は完全に0円です。
月額4,980円（税込）の固定料金、初期費用無料のキャンペーンを実施中で、グルメサイトと比較して非常に低コストで予約管理が可能です。
食べログやホットペッパーが対応していないGoogleとの連携が可能であることも強みです。
お問い合わせはこちら

Q4. グルメサイトと自社予約システムは併用できますか？

もちろん可能です。実際、多くの飲食店が「グルメサイトでの集客＋自社予約でのリピーター管理」という形でハイブリッド運用を行っています。初回の集客はグルメサイトに任せ、2回目以降はLINEやRリザーブなどの自社導線に誘導するのが効果的です。

Q5. 掲載をやめたいとき、違約金は発生しますか？

多くのグルメサイトでは最低契約期間（例：6ヶ月、12ヶ月）が設定されており、途中解約には違約金や残月分の掲載料支払いが必要な場合があります。契約前に必ず確認し、口頭ではなく書面で内容を残しておくことが重要です。

まとめ｜「予約手数料」と「掲載料」を見極めて無駄なく集客

グルメサイトの活用は、飲食店の集客戦略において欠かせない手段のひとつですが、予約手数料や掲載料といったコスト構造を正しく理解することが非常に重要です。
ポイントを振り返ると…

○予約手数料は成果報酬型であるため、送客ごとの費用が発生しやすく、来店単価や利益率とのバランスを取ることが求められます。
○掲載料は定額制で、検索順位や見せ方に影響するため、広告効果を得たい場合には有効な投資となり得ます。
○媒体によって費用や集客の質が大きく異なるため、自店舗のターゲットや立地に合わせて選ぶことが重要です。
○Rリザーブなどの手数料0円サービスを併用することで、費用負担を抑えながら予約導線を確保することも可能です。

集客戦略は“使い分け”と“検証”がカギ

全ての媒体に一律の正解があるわけではありません。
重要なのは、各グルメサイトの特徴と自店舗の強み・課題を照らし合わせながら、柔軟に使い分けること。
さらに、予約件数・キャンセル率・リピート率などの指標をもとに、費用対効果を定期的に検証・改善していく姿勢が、無駄のない運用につながります。