「臨時休業になったのにネット予約が止まらない…」「満席だけど食べログから予約が入ってしまう…」
そんなお悩みを持つ飲食店オーナーの方へ。
本記事では、食べログノートでネット予約を一時的に停止・再開する方法を、公式マニュアルに基づきわかりやすく解説します。
特定日や席単位での制限設定、解除の手順まで丁寧にカバーしているので、オペレーションミスを防ぎたい方はぜひ参考にしてください。
目次
食べログノートとは?予約停止機能の基本を知ろう
食べログノートとは、株式会社カカクコムが提供する飲食店向けのネット予約・顧客管理機能を備えたシステムです。ユーザーが「食べログ」上で24時間予約を行える仕組みであり、店舗側は予約の受け付け・管理・顧客情報の把握を一元的に行うことができます。
食べログノートでできること
・ネット予約の受付(即時予約・リクエスト予約)
・予約枠・席の管理
・顧客情報の記録と閲覧
・予約メモ・キャンセル管理
・ネット予約の一時停止や制限(特定日・時間帯・席など)
この中でも「予約停止機能」は、店舗の営業状況に応じてネット予約の受付を一時的に止めたい場合に有効です。操作は「ネット予約管理画面」から簡単に行え、特定日や特定時間帯、席ごとの停止にも対応しています。
この機能を活用することで、無理のない席管理やスタッフの業務負担軽減に繋げることができます。
食べログノートでネット予約を一時的に停止する方法
食べログノートでは、ネット予約の受付を完全に止める方法以外に、在庫数(予約可能な席数)を「0」に設定することで、実質的にネット予約を一時停止することが可能です。
この方法は、特定日や特定の席についてのみ予約を受け付けたくない場合に便利です。設定はパソコン版・スマートフォン版のどちらからでも可能ですが、操作画面や対象期間が異なります。
操作方法(パソコン版)
1. 対象のネット予約席の「設定・管理」ボタンをクリックする
ネット予約管理画面から、停止したい席の設定メニューにアクセスします。
2. 表示された4か月分のカレンダーから日付を選び、在庫数を「0」に設定する
特定日を選択し、販売する卓数の欄に「0」と入力することで、その日のネット予約を停止することができます。
3. 「在庫を確定する」ボタンをクリックする
設定内容を確認のうえ確定ボタンを押すと、即時反映されます。
操作方法(スマートフォン版)
1. 在庫数を調整したい月を選択し、対象の席をプルダウンから選ぶ
スマートフォン版では月単位での調整になります。先に操作月を指定する必要があります。
2. 「在庫の設定・管理」ボタンをタップする
選択した席の在庫設定画面が表示されます。
3. 在庫数を「0」に設定したい日付を選び、0を入力する
特定日だけネット予約を停止したい場合、その日の販売卓数を「0」とします。
4. 「この内容で確認する」ボタンをタップする
設定を確認する画面に進みます。
5. 「この内容で登録する」ボタンをタップして完了する
最終確認後、登録すれば設定が反映されます。
以下も合わせてご覧ください。
「食べログネット予約を一時的に受付停止する」(食べログ公式ヘルプ)
注意点
・この方法は特定の席や日時だけを一時的に停止したい場合に有効
・完全にネット予約全体を停止したい場合は、別途「予約受付停止機能」を使用する
・パソコン版では4か月先まで、スマートフォン版では1か月単位で在庫設定が可能
・在庫が0になっていても、すでに入っている予約には影響しない
このように、在庫設定を活用することで、状況に応じた柔軟な予約停止が実現できます。
食べログノートで席単位の予約を停止・制限する方法
食べログノートでは、日時や卓(席)を指定してネット予約の受付を個別に制限することができます。たとえば、ある時間帯だけ特定の席を予約不可にする、というような細かい運用が可能です。
この機能は、「ネット予約ブロックの作成」として管理されます。
操作手順:日時・席を指定してネット予約を停止する方法
1. 食べログノートの「タイムスケジュール」画面を開く
オーナー管理画面にログイン後、「ネット予約」メニューから「タイムスケジュール」を選択します。
2. 「ネット予約ブロック追加」ボタンをクリック
スケジュール画面右上にあるボタンから、新しい予約ブロックの作成画面へ進みます。
3. 対象期間および時間帯、対象卓(席)を入力
予約を停止したい開始日・終了日と時間帯を指定し、ブロックしたい席を選択します。席の指定をしない場合、すべての席が対象となります。
4. 「登録する」ボタンをクリック
入力内容を確認のうえ「登録する」をクリックすると、該当期間・時間帯・席に対してネット予約が受け付けられなくなります。
この設定により、該当するブロック期間中は、ユーザー側の予約画面から指定の卓・時間帯の予約ができなくなります。
以下も合わせてご覧ください。
「【食べログノート】日時/卓を指定してネット予約を受け付けない」(食べログ公式ヘルプ)
注意点
・予約ブロックを設定しても、既に入っている予約には影響しない
・ブロックは複数設定可能ですが、重複設定に注意が必要
・席指定をしない場合、全席が予約不可になる
・ブロックの追加・編集・削除はすべて手動で行う必要がある
この機能は、席の一部を貸し切りで使うイベントや、スタッフ対応が間に合わない時間帯の部分的な制限などに非常に便利です。
食べログノートの予約停止を解除して再開する手順
一時的にネット予約を停止した後、営業再開や席に空きが出たタイミングで予約受付を再開(解除)することができます。予約停止の解除方法は、ブロック設定や在庫調整といった、どの方法で停止したかによって異なります。
ここでは、主に予約ブロック設定によって停止していた場合の解除方法を紹介します。
操作方法:予約ブロックを解除(削除)して予約を再開する
1. 「スケジュール」画面を開く
タイムスケジュールと同様に、ネット予約管理画面から「スケジュール」を選択します。
2. 「ブロック一覧」ボタンをクリック
画面右上にある「ブロック一覧」から、現在設定されている予約ブロックの一覧を表示します。
3. 確認したい日付を選択する
指定された日付にかかるブロックが表示されるため、内容を確認したい日をクリックします。必要に応じて席ごとの絞り込みも可能です。
4. 「編集」または「削除」ボタンをクリック
該当するブロックの右側にある「編集」ボタンをクリックすると、内容を修正できます。「削除」を選択した場合、そのブロックは完全に削除されます。
5. 修正後、「更新する」ボタンをクリック
編集内容を確認し、「更新する」をクリックして変更を保存します。
注意点
・ブロックを削除しても、自動で通知されることはありません。再開したことは必要に応じて店頭やSNSで案内する
・既に「在庫数=0」で停止している席については、在庫の再設定が必要
・一括で複数ブロックを解除したい場合も、ブロックごとに手動で削除する必要がある
・削除後、すぐに反映されますが、ユーザー画面では反映までに数分のタイムラグがある可能性がある
予約再開後は、混雑状況や席の稼働状況を見ながら、必要に応じて再度ブロックの設定や在庫調整を行いましょう。
食べログノートで予約を停止する際の注意点とよくあるミス
食べログノートでネット予約を停止する際は、操作自体は簡単ですが、設定ミスや見落としによってユーザーやスタッフに混乱を招く可能性があります。以下に、よくある注意点とミスをまとめました。
注意点
・反映タイミングに関する注意点
設定後すぐに予約が停止・再開されないように見えることがありますが、システム上は処理中です。反映まで時間がかかる場合があるため、設定後に一度ユーザー画面で確認するのが確実です。
・既存予約への影響
あくまで「これから入る予約」の制限となるため、既に入っている予約はそのまま有効です。キャンセル対応などが必要な場合は、別途手動で処理を行います。
・席指定のミスに注意
予約ブロックや在庫設定の際に、席を指定しないと、全席が予約不可になることがあります。必要な席だけを停止するように、対象をしっかり指定してください。
・設定漏れを防ぐ
営業していない日でも、ネット上では「予約可能」と表示されるケースがあります。カレンダーや曜日設定を用いて、事前にブロックや在庫調整を行っておきましょう。
・設定の重複に注意
どちらか一方で管理するのが基本です。設定が重なると、どちらが有効になっているか判断しづらくなるため、運用ルールを社内で統一することが大切です。
よくあるミス
1. 予約を停止したつもりが、特定席だけ停止されていなかった
→ 席指定の設定漏れや、在庫「1」などの誤入力に注意。
2. 予約受付を再開したのに、在庫が「0」のままだった
→ ブロックは解除しても、在庫が復旧していないと予約は入らない。
3. 設定後の保存ボタンを押し忘れて、反映されていなかった
→ 「登録する」「保存する」などの操作を忘れずに。
4. スマホ版で1ヶ月先までしか設定できないことに気づかず、空白期間ができた
→ 長期間の設定はパソコン版で行う方が安全です。
ネット予約を止める目的は、オペレーションの最適化や混雑回避ですが、設定ミスがあると逆にトラブルの原因になりかねません。設定後の確認と、スタッフ間での共有が大切です。
食べログノートの予約停止に関するよくある質問(FAQ)
ここでは、食べログノートでネット予約の停止や再開に関して、店舗からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1. 一時停止中にすでに入っている予約はどうなりますか?
既に入っている予約はそのまま有効です。 予約の「停止」は、これから入る新規予約の受付を制限するものであり、過去に確定している予約に影響はありません。必要に応じて、個別にキャンセル処理を行ってください。
Q2. ネット予約を停止したら、ユーザーの画面はどう表示されますか?
「ネット予約受付停止中」と表示され、予約ボタンが非表示になります。 このため、ユーザーはその日・時間帯・席での予約を取ることができません。なお、設定内容によっては他の席や時間帯は予約可能なままです。
Q3. 特定の席だけネット予約を止めることは可能ですか?
はい、可能です。 ブロック機能や在庫設定で「卓(席)」を指定することで、席単位で予約受付を停止できます。ただし、設定を誤ると全席が停止状態になるため、対象の選択には注意してください。
Q4. 一時停止を解除する方法はありますか?
はい、予約ブロックを削除または在庫数を再設定することで解除できます。 ブロック一覧画面から削除、または在庫設定画面で日付ごとに在庫数を入力して再開できます。詳しくは『予約ブロックを解除する方法』をご覧ください
Q5. ネット予約停止の設定を一括で複数日に適用できますか?
ブロック機能では、複数日をまとめて設定できます。 「開始日」と「終了日」を指定して、同じ内容の予約ブロックを連続適用できます。ただし、在庫設定は日ごとの入力が必要なため、一括設定にはやや手間がかかります。
Q6. スマートフォンからも予約停止設定は可能ですか?
可能ですが、設定できる期間は1ヶ月単位です。 スマートフォン版の在庫設定では、操作月の範囲内で日別に在庫数を設定・調整できます。長期にわたる停止設定は、PC版の方が効率的です。
【まとめ】食べログノートの予約停止と再開を正しく使い分けよう
食べログノートでは、営業状況やスタッフ体制に合わせて、ネット予約を柔軟にコントロールする機能が充実しています。
特定日時や席単位での予約停止、全体の一時停止、そして設定の解除や再開まで、一連の操作を手軽に行うことができます。
記事内で紹介した主なポイントを以下にまとめます。
主な予約停止・再開の方法
・全体のネット予約を一時停止:予約受付停止ボタンで即時対応可能
・特定日・時間帯の停止:カレンダーから対象日時を選んでブロック設定
・席単位の予約停止:特定の卓を指定してブロックまたは在庫を「0」に設定
・予約停止の解除:ブロックの削除、在庫数の再設定で簡単に解除可能
それぞれの機能を適切に使い分けることで、無理のない予約運用が実現し、オペレーションミスやトラブルを未然に防ぐことができます。
最後に
ネット予約の設定変更は、「ただ止める・再開する」だけではなく、どのように止め、いつ再開するかの設計が重要です。本記事で紹介した設定方法を参考に、自店舗に合った予約管理体制を構築してください。